ブランド買取業者との取引はスムーズに終えることができるのが一番ですが、中には悪質な業者もあり、トラブルが発生するケースもあります。
トラブルに巻き込まれないためには、自分自身が正しい知識を身に着けたり、買取時にありがちなトラブルを事前に知っておいたりすることが大切です。
こちらの記事では、ブランド買取時にありがちなトラブルや対処法などについて詳しく解説しています。
また、買取前に確認すべきことや注意が必要な業者についても記載しているので、ぜひ参考にしてください。
一般的なブランド買取の利益率とは?
買取時におけるブランド品の一般的な利益率とは、一体どれくらいなのでしょうか。
以下では、ブランド買取の利益率について解説します。
一般的な利益率は10%~20%程度
ブランド品買取の一般的な利益率は10%~20%程度とされています。
例えば、40万円で購入したブランドバッグの場合だと、買取額は4万円~8万円程度が一般的な相場となることが多いです。
この数字は、現実的には定価以上で取引されるブランド品は非常に稀であり、中古品で定価よりも高いプレミア価値がつくようなアイテムは滅多にないためです。
新品未使用なら利益率は50%~75%にもなる
中古品とは違い、新品未使用のアイテムなら利益率は50%~75%ほどとなります。
ブランド買取は通常、買い取った商品の金額に利益を上乗せして販売するため、定価に近い金額で買い取ることは少ないです。
しかし、新品未使用とは購入時にそのまま保管した状態のものを差し、タグや包装紙を取り外したものは新品未使用には含まれないため、注意しましょう。
ブランド買取時によくあるトラブル
ブランド買取時には以下のようなトラブルが起こりうる可能性があります。
- 買取価格のトラブル
- ウェブサイトの買取価格と査定額が違う
- 商品発送後にお金が振り込まれない
- 売却するまで帰れない
ここからは、上記のトラブルについて解説します。
買取価格のトラブル
買取価格のトラブルはよくあるトラブルのうちの1つです。
ブランド品の買取は、商品の状態によっては思っていたよりも安価な査定額になることはよくあります。
このようなトラブルは中古品だけでなく、未使用の型落ち品の場合でも起こりえます。
査定額に納得がいかず価格交渉をする利用者もいますが、査定額を大幅にアップさせることは難しいでしょう。
ウェブサイトの買取価格と査定額が違う
ウェブサイトの買取価格と実際の査定額が違うこともトラブルの原因となりやすいです。
ウェブサイトに同じ商品が高額で買い取られた実績が掲載されていたとしても、そのものの状態や種類によって買取額は大きく異なります。
特に宅配買取などの場合は対面でのやり取りが行われないため、金額に納得することが難しくなります。
そのため、規約などを前もって十分に確認し、ホームページの記載通りの査定金額になるかどうかをチェックしておきましょう。
商品発送後にお金が振り込まれない
宅配買取などで、商品を送ったのにお金が振り込まれないというトラブルが起こることがあります。
買取業者の中には悪質な業者もあり、商品の発送後に連絡が取れなくなってしまうこともあるとされています。
自分でできる対策としては、ネットで口コミやウェブサイトを確認してしっかりとした信頼と実績のある業者を選ぶことが重要です。
売却するまで帰らない
訪問買取の際、商品を売却するまで業者が居座るといったトラブルもあります。
通常の取引では、利用者が査定額に納得できなければ売却を断ることが可能ですが、悪質な買取業者の場合は、商品を買取するまで帰らないといったケースがあります。
そのようなトラブルを回避するためには、事前にきちんとした業者かどうか自身で見極めることが大切です。
買取前に確認すること
ここからは、買取前に確認したい4つのポイントについてご紹介します。
不要なトラブルを避けるためには重要なポイントとなるため、ぜひ参考にしてください。
何の商品に特化した業者か把握する
何の商品に特化した業者か把握しておくことは、トラブルを避けるための1つのポイントです。
買取業者によっては、得意としている買取ジャンルが異なります。
そのため、売りに出したい商品についての知識が乏しい業者に売却した場合は、相場よりも安い買取額が提示されてしまう可能性があります。
また、特定のブランドに強いのか、査定技術に自信があるのかなど、業者によって強みが異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
サイン後もキャンセルできる条件を知っておく
業者によってはサイン後にキャンセルできる「クーリングオフ」制度を取り入れているところもあります。
実際に、買取承諾書にサインをした後にキャンセルできないトラブルが急増している背景もあるため、安心して買取に出したい場合はキャンセル可能か確認しておきましょう。
ブランド品の知識を持っておく
トラブルを回避するためには、自身もブランド品についての知識を持っておくことが重要です。
少なくとも、売りに出したいアイテムの相場は事前に知っておいたほうがよいでしょう。
相場情報などは、インターネットで検索すると買取業者のサイトやオークションなどで情報が手に入ります。
取引時に、買取業者に相場を伝えてこの金額で売りたいと意思を伝えるのもおすすめです。
買取業者ごとに査定金額が違うことを理解しておく
同じ商品なのに買取業者によって提示される買取額に差があることがあります。
その理由としては、買取業者ごとに査定基準が違うことや、査定スタッフの熟練度も関係していると考えられています。
そのため、できるだけ高値で売りたい場合は、査定に定評のある業者を選ぶのがよいでしょう。
トラブル発生も!こんな業者は要注意
買取業者の中には、詐欺を行う悪徳な業者も存在します。
そのような被害に遭わないためには、いくつかの注意点を知っておくことが大切です。
ここからは、悪徳業者の特徴についてご紹介します。
訪問買取には注意が必要
買取業者で最も注意が必要なのは、訪問買取業者です。
訪問買取業者は、業者がアポイントを取らずに勝手に自宅に押しかけてくるという手法を取ります。
このような業者に対抗するためには、訪問してきたとしても玄関を開けて対応しないことが重要です。
また、「古物商許可証」や「古物行商従業者証」などの証明書の提示を拒んだ場合は、詐欺業者の可能性が高いため、相手をしないように気をつけましょう。
他店で査定させない
他店で査定させない買取業者にも要注意です。
そのような業者は、他の業者で査定を希望する利用者に対して「一度退店したらもうその金額で買取できません」などと言い、売却を強要します。
また、「今売却すれば査定MAXで買取します」などと価格を変更することもあります。
このような業者は、利用者が売却を渋ると査定結果を2度3度言い換えるなど、査定基準が曖昧で信用性に欠けるため、注意が必要です。
口コミが悪い
買取業者をネットで調べた際、口コミの評価が悪い業者はトラブルが発生する可能性が高いです。
ネットの口コミは過去の利用者の意見を見ることができるため、非常に参考になります。
査定額が驚くほど低かったり、対応が杜撰だったりといったことが過去の事例で起こっていれば、自身の取引時にも起こる可能性があります。
そのため、極端に口コミの評価が悪い業者は避けるのが無難だと言えるでしょう。
トラブルの対処法
ブランド買取時にトラブルが起こった場合は、以下の対処法が役に立ちます。
- クーリングオフ制度について知っておく
- 相場をある程度把握しておく
- 見積書を出してもらう
ここからは、上記の対処法についてそれぞれ解説していくので、ぜひ参考にしてください。
クーリングオフ制度について知っておく
トラブルに巻き込まれないためには、クーリングオフ制度について知っておくことも重要です。
クーリングオフ制度とは、契約を締結した後でも一定期間なら無条件で契約を解除できる制度のことです。
買取におけるクーリングオフ制度は、品物を業者に売却した場合でも8日間であれば契約をキャンセルすることができます。
業者のホームページにキャンセル不可という記載があった場合でも法律でクーリングオフが適用されます。
相場をある程度把握しておく
ブランド品を売却するときは相場をある程度把握しておくことで、買取額でのトラブルが発生しにくくなります。
特に、ブランド品のアクセサリーには金やプラチナなどの貴金属が使われていることがあります。
貴金属は相場が日々変動しているため、事前に相場を把握しておかなければ、業者の買取額が妥当な金額かどうか自分では判断がつきません。
貴金属以外にも、ブランド品の相場はインターネットで検索すればある程度把握できるため、事前に調べておいて損はないでしょう。
見積書を出してもらう
査定時には見積書を出してもらいましょう。
優良店であれば見積書を提出してもらえますが、悪質な業者の場合は見積書を提出しないことがあります。
また、見積書を提出してもらったとしても内容に間違いがある可能性があるため、見積書の内容を十分に確認することが大切です。
日付や買取品目、業者名など、間違いや抜けがないかくまなくチェックしましょう。
まとめ
ブランド品の買取時には、トラブルが発生する可能性があります。
また、悪質な業者の場合は、契約後にクーリングオフができなかったり、口コミの評価が悪かったりすることがあるため、十分に注意が必要です。
買取時の不要なトラブルを回避するためには、トラブルの対処法を知っておくことが重要です。
例えば、商品を査定に出す前にある程度の買取相場を把握しておく、訪問買取業者を相手にしない、見積書を出してもらうなどの対処法を事前に知っておくとよいでしょう。