初めて金買取サービスを利用するという方は「金を売りたいけど、どこでどうやって売ったらいいのか分からない」などと不安になるものです。
しかしあらかじめ査定から買い取りまでの全体の流れや、審査時間を把握しておくことで安心して利用できるようになるでしょう。
本記事では、どこで売ったらいいのか、買取査定の方法や時間などの全体の流れと買取時に必要な書類をご紹介します。
金製品の売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
金買取の流れ
一般的な金買取の流れは、以下の5つのステップに分けられます。
- 査定員による鑑定
- おおよその査定金額を提示
- 査定金額に納得した場合、本人確認書類の確認と申込書を記載
- 金の正確な重量を確認
- 買取金額を現金、または振込で支払い
買い取り業者や査定方法によって多少前後します。
ここでは、査定方法別に詳しくみていきましょう。
店舗査定
実際に買取店まで金製品を持ち込んで査定する方法です。
基本的には当日中に査定金額が分かり、査定額に納得できれば、その日のうちに売却できます。
全体的な流れは、上記でご紹介した基本の5つのステップとなります。
実際に店舗まで足を運ぶ必要がありますが、金を早く売却したい方におすすめの方法です。
混雑時は待ち時間がかかってしまう可能性があるので、予約しておくと待ち時間を短縮できます。
出張(訪問)査定
査定員を自宅に招き、自宅で査定してもらう方法です。
自宅で完結する場合が多く、高価な金製品を持ち歩かなくて済むのは大きなメリットといえます。
しかし、査定額によっては支払いが後日になることもあります。
査定を依頼する数が多いと断られてしまうケースもあるようです。
査定員が自宅にいる間は家から出られないため、時間にゆとりを持って依頼するようにしましょう。
宅配査定
金製品を業者に送り、査定を依頼する方法です。
送料や手数料の負担額は業者によって異なります。
無料の宅配キットを配送してくれる業者もあり、忙しくて店舗に行けない方や、近隣に買取店がない方におすすめの方法です。
査定を希望する金製品や必要書類などを梱包して買取業者に送り、査定金額に納得できたら振込となる業者がほとんどです。
配送期間が発生するので、必然的に時間がかかります。
また、査定額に納得がいかない場合はキャンセル料が発生することがありますので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
メール査定
おおよその査定額が知りたい方におすすめなのが、メール査定です。
売りたい金製品の写真を業者に送るだけで、簡易査定を行ってくれます。
査定員が実際の金製品を手に取って見られないため、最終的な査定額と大きく異なる場合があります。
チャット式査定
スマートフォンのチャットアプリを利用した査定方法です。
メール査定と同じように、金製品の写真や詳細をもとに査定するため、最終的な査定額と大きく異なる場合があります。
気軽に利用できるので、おおよその査定額が知りたい方や、買い取りを検討している段階の方におすすめです。
金買取に必要な書類
金を買い取ってもらうときには、本人確認書類が必要です。
忘れてしまった場合は買い取ってもらえませんので注意しましょう。
本人確認書類
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの顔写真付きのものがベストです。
もし、顔写真付きの本人確認書類がない場合は、顔写真のない本人確認書類を2点用意しましょう。
顔写真のない本人確認書類とは、健康保険証や住民票などのことです。
200万円以上の取引ではマイナンバーカードが必要
金の買取金額が200万円以上になった場合、買取業者が税務署に支払調書と呼ばれる書類を提出する義務が発生します。
支払調書とは、納税者の高額な取引を税務署が把握するための書類です。
支払調書には、売却者のマイナンバーや住所、氏名などを記入します。
本人確認書類としても有効なので、金買取時にはマイナンバーカードを持参することをおすすめします。
金買取の審査時間
金買取の審査に必要な時間は、最短3分から30分程度と定義している業者がほとんどです。
買い取りを希望する金製品の数や買取方法によっても異なるため、ひとつずつ解説します。
店舗買取の場合
店舗買取の審査時間は、他の買取方法よりも比較的早い傾向にあります。
最短時間とされている3分から30分程度で審査が終わることもあるようです。
査定が始まるまでの待ち時間は含みませんので、予約をしておくと待ち時間を短縮できます
宅配買取の場合
宅配買取の場合、宅配キットが自宅に届くまでの期間と、金製品を業者が受け取るまでの期間があります。
審査が終了してから振込までの期間はスムーズなようですが、時間がかかるのは覚えておきましょう。
買い取りをキャンセルした場合は、自宅に金製品が返送されるまで約1週間かかります。
メール・チャット式の場合
営業時間内であれば最短約30秒で返信している、リアルタイム査定を行っている業者もあります。
しかし、メールやチャットで対応できるのは査定のみです。
実際に買い取りになった場合は、金製品を店舗に持ち込むか、宅配などで買取業者に送る必要があります。
金買取サービスを行っている業者
金買取サービスを行っている業者にはさまざまな業者があります。
- 金買取の専門業者
- 銀行
- 中古品買取店
それぞれの特徴やメリットとデメリットをみていきましょう。
金買取の専門業者
金買取業者は、一般的には金だけではなく貴金属全般の買い取りをしている業者がほとんどです。
金買取の専門業者は買い取りを専門としているため、アクセサリーはもちろん、万年筆などの加工した金製品も幅広く買い取ってくれる業者が多いようです。
買い取り可能な金製品は各業者によって異なりますので、事前に問い合わせてみることをおすすめします。
店舗数が多い業者であれば、自宅の近くにある店舗を探しやすいのがメリットです。
店頭買取以外のサービスも充実しており、高価な金を持ち歩かなくても、自宅にいながら簡単に金を売却できます。
しかし、金買取の専門業者のなかには悪質な業者も存在します。
悪質な業者に金買取を依頼してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
安心して利用できる業者を探すために、どのような業者に依頼するべきかを見極めるポイントを把握しておきましょう。
銀行
銀行では、積立や投資として金を取り扱っていますが、買い取りも対応しています。
銀行は管理がしっかりしているので安心して買い取りを依頼できると感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、銀行で金を売る場合、手数料が発生します。
他の買取業者よりも高く設定されている場合がほとんどです。
中古品買取店
貴金属を取り扱っている中古品買取店やリサイクルショップでも金買取サービスを行っています。
店舗数が多く、取り扱い商品も多いため、生活圏内で店舗を探しやすいでしょう。
金買取以外の買い取りにも対応しているため、バッグなどの服飾品もまとめて売却することができます。
しかし、刻印がないものや一部のブランドでは販売証明書がない場合、査定の対象外になることもあります。
金そのものの価値を評価してほしい場合は、金買取の専門業者の方が安心して利用できるでしょう。
まとめ
初めて金買取サービスを利用する方でも安心して金を売却するために、どこで売ったらいいのか、買取査定の方法や時間などの全体の流れと買取時に必要な書類をご紹介しました。
金買取の全体の流れは、査定、査定額の提示、買取契約という流れで進みます。
買い取り可能な金製品は業者によって異なりますので、事前に電話などで確認しておくと安心です。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った金買取業者や査定方法を利用しましょう。