着物買取に関する口コミや評判を調べると、がっかりしたという意見が出てきて、不安になっていませんか?着物買取に限ったことではありませんが、がっかりしてしまうのには必ず理由があります。
また、前もって知識があれば、がっかりしなくて済んだという場合もあるのです。そのため、着物買取でがっかりしないために、必要な知識を身につけておきましょう。
今回は、着物買取でがっかりしてしまう理由や実際の買取価格相場、高価買取のコツなどについてご紹介します。着物買取を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
着物買取でがっかりしてしまう主な2つの理由
着物買取でがっかりしてしまう理由はさまざまですが、共通するものもあります。まずは、なぜがっかりしてしまうのか、その理由を知っておきましょう。
ここでは、着物買取でがっかりしてしまう主な下記2つの理由についてご紹介します。
- 買取価格が想像より安かった
- トラブルに遭ってしまった
買取価格が想像より安かった
着物の買取価格が想像よりも安かったというのは、多くの人が経験しているでしょう。
着物に限らず、中古品として売るときは、新品で買った値段よりも価格は下がるのが一般的です。一部の高級品やブランド品は別ですが、ノーブランド品などは新品購入時よりも価格が下がると思っておいて問題ないでしょう。
ただ、どうしても新品購入時の値段と比べてしまうため、思ったより買取価格が安かったとがっかりしてしまうのです。
買取価格でがっかりしたくない場合は、前もって買取価格相場を調べておくのがおすすめです。相場を知っておくと、想像より買取価格が安かったという事態を防げます。また、万が一相場より安い価格を提示されても、自分で気づけるのは相場を知るメリットといえます。
トラブルに遭ってしまった
着物買取を依頼した業者が悪質だった場合、トラブルに遭遇してしまい、依頼しなければよかったと思ってしまいます。
ほとんどの買取業者は健全に事業を営んでいますが、ごく一部の悪徳業者が存在するのも事実です。
トラブルの例としては、強引に商品を買い取られる「押し買い」や、査定を依頼した商品以外も買い取られる「抱き合わせ買取」などです。このようなトラブルに遭わないためには、査定を依頼する買取業者を慎重に選ぶ必要があります。
トラブルの例や買取業者の選定方法については、着物買取はトラブルだらけ?事例や悪徳業者の特徴、見分け方を解説!で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
着物の買取相場を種類別に紹介
主に、自分が想像していた金額より低い価格を提示されたときに、がっかりしてしまうことが多いです。そのため、実際はどれくらいで取引されているのかを把握して、がっかりしないようにしておきましょう。
ここでは、買取価格の相場について着物の種類別にご紹介します。
着物の買取価格は、主に種類や状態、ブランドなどにより大きく変動します。一般的には数千円から数万円が相場ですが、ブランド品や伝統工芸品は数十万円、稀に数百万円で取引される場合もあります。
また、基本的には状態のいい着物の方が高値で買取されやすいです。なぜなら、状態がいい着物の方が需要も高く、そのまま再販しやすいためです。そのため、着物は日ごろから保管方法に注意し、なるべくいい状態で査定に出せるようにしておきましょう。
着物の種類 | 買取相場 |
---|---|
訪問着 | 10,000~800,000円 |
振袖 | 10,000~300,000円 |
小紋 | 2,000~100,000円 |
打掛 | 5,000~40,000円 |
浴衣 | 500~2,000円 |
着物の種類別で分けた細かい買取価格相場は、【種類別】着物の買取価格相場まとめ!買取価格アップのコツも解説で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
着物の買取価格が安くなってしまう6つの原因
着物の買取価格が安くなってしまうのには、いくつかの原因があります。原因を知っているのと知らないのとでは、査定金額に対する納得度が変わってくるため、必ず知っておきましょう。
ここでは、着物の買取価格が安くなってしまう下記6つの原因についてご紹介します。
- 着物自体の需要が減ってきている
- 古い・状態が悪い
- 証紙・落款がない
- 安価な素材でできている
- サイズが小さい
- 適切な査定がされていない
着物自体の需要が減ってきている
着物の需要が減っていることは、買取価格が下がる一因となっています。近年、着物を日常的に着る人が減少し、需要が低下ぎみです。そのため、買取価格が上がりにくい傾向にあります。
需要はコントロールできるものではないため、対策方法はありませんが、着物自体の需要が減ってきていることは知っておくといいでしょう。
古い・状態が悪い
着物が古かったり状態が悪かったりすると、買取価格は大幅に下がります。なぜなら、古い着物、状態の悪い着物は需要が低いからです。
着物は繊細な素材で作られており、保管状態や使用状況によってはダメージが生じやすいです。特にシミや汚れ、虫食いなどがあると、修復が難しく、そのままでは販売できないため、買取価格が下がります。
着物を高価買取してもらうためには、日ごろから状態を良好に保っておきましょう。
証紙・落款がない
証紙や落款がないと、着物の価値を証明するのが難しく、買取価格が下がる可能性があります。
証紙や落款は、着物の品質や作家の名前を示すもので、これがあると着物の価値が上がります。逆に、これがないと、着物の価値を証明できず、買取価格が下がってしまうケースもあるのです。
そのため、証紙や落款がある場合は、忘れず着物と一緒に買取業者へ提示しましょう。
安価な素材でできている
着物の素材が安価な場合、買取価格は下がります。理由としては、安価な素材で作られた着物は大量生産されているケースが多く、希少性がないためです。
例えば、ウールやポリエステルは安価な素材に分類され、絹(正絹)は高価な素材に分類されています。
査定に出す際は、着物の素材を確認しておきましょう。
サイズが小さい
着物のサイズが小さいと、買取価格は下がる傾向にあります。その理由は、着物のサイズが小さいと、着られる人が限られてしまい、その分需要が下がるからです。
特に、現代の日本人は昔の人々よりも体格が大きいため、小さいサイズの着物は需要が少ないといえます。
適切な査定がされていない
適切な査定がされていない場合、着物の買取価格は下がるでしょう。適切な査定がされていないというのは、着物の専門知識を持っていない査定員が査定した場合で、リサイクルショップや古着屋で査定してもらったときに起こりやすいです。
着物の価値を正確に評価するには、着物の素材や状態、デザインなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。着物の専門知識を持っていないと、正確に評価するのは難しいです。
そのため、着物を買取に出す際は、着物の価値を適切に評価できる着物専門の買取業者を選ぶのがおすすめです。
着物を高価買取してもらう5つのコツ
せっかく着物を買取に出すなら、なるべく高く買い取ってもらいたいと思うのが自然です。高価買取してもらうためにはいくつかコツが存在します。もうがっかりしないためにも、チェックしておきましょう。
ここでは、着物を高価買取してもらう下記5つのコツについてご紹介します。
- 11月~4月くらいに売る
- 手入れをしていい状態で売る
- 証紙と一緒に査定に出す
- 帯・和装小物と一緒に査定に出す
- 専門の買取業者へ依頼する
11月~4月くらいに売る
着物を売る最適な時期は11月から4月です。この時期は成人式や卒業式、入学式などのイベントが多く、着物の需要が高まります。
そのため、各イベントの1~2ヶ月前に売却すると、需要が高い時期のため、高値で買い取ってもらえる可能性が高まるのです。
また、寒い季節は湿度が低く、着物の保存状態が良好に保たれやすいという利点もあります。着物をなるべく高く買い取ってもらうためには、時期を見計らって売りに出すのがおすすめです。
手入れをしていい状態で売る
着物を高価買取してもらうためには、手入れをしていい状態で売るのがおすすめです。状態がいいと買取後に手入れをする手間が省けるため、買取業者としても買い取りやすいです。
着物は一般的に状態が良ければ良いほど価格が上がります。特に、シミや汚れ、虫食いなどがない、色褪せや型崩れがないなどの条件がそろうと、高価買取されやすいです。
着物はいつ売ることになるか分からないため、日ごろから手入れを怠らず、いい状態で保管しておきましょう。
証紙と一緒に査定に出す
着物を売る際には、可能な限り証紙と一緒に査定に出すのがおすすめです。
証紙は、その着物がどのような素材で作られ、どのような技法が使われたかなど、着物の価値を示す重要な証拠です。証紙があると、着物の価値が明確になり、一般的に買取価格が上がります。
例えば、絹100%の着物や、有名な作家による作品などは、証紙があることでその価値が証明され、高価買取される可能性が高まります。
証紙つきの着物を売る際は、忘れず証紙を一緒に査定に出し、着物の価値を明確に示した状態で査定してもらいましょう。
帯・和装小物と一緒に査定に出す
着物単品の買取でもいいですが、帯や和装小物も一緒に査定に出すと高価買取してもらいやすいです。
なぜなら、帯や和装小物も一緒に査定に出すことで、買取業者はセットで売れるからです。帯や和装小物があるとすぐに着用開始できるため、初めて着物を買う方はセットの着物を欲しているケースが多いです。
また、帯や和装小物は単品で査定してもらうよりも着物とセットで査定してもらった方が、値段がつく場合もあります。
そのため、帯・和装小物がある場合は、着物と一緒に査定してもらいましょう。
専門の買取業者へ依頼する
着物の買取は、専門の買取業者へ依頼するのがおすすめです。なぜなら、専門の買取業者は着物の価値を正確に評価でき、適正な価格で買取を行ってくれるからです。
リサイクルショップや古着屋でも着物の買取は可能ですが、着物の専門知識を持っている査定員がいるケースは少なく、適正な買取価格をつけてもらえない可能性があります。
そのため、適正な価格で買い取ってもらえる可能性が高い着物専門の買取業者に依頼するようにしましょう。
優良な買取店を選ぶ方法3選
買取店を選ぶときに注意した方が良いことがあります。ここでは、買取店を選ぶ際に気をつけるべき3つのポイントを解説していきます。
専門の査定員がいる買取店を選ぶ
リサイクルショップや質屋などでも買取は行っていますが、買い叩かれてしまう専門の査定員がいない場合、相場よりも安い値段で買い取られてしまう可能性が高いです。着物の知識をもった査定員のいる着物専門の買取店を選ぶことで、価格相場に合った買取を実現することができます。
キャンセル料が無料の買取店を選ぶ
買取の相談をした後に「返品して欲しい」「自分の元に置いておきたい」などの気持ちになる場合もあります。きちんとした買取店だと、クーリングオフやお客様相談窓口を設置しているので、そのようなサービスがある買取店を選ぶことがおすすめです。また、返品も無料で行ってくれる場所を選ぶことも重要です。
査定料が無料の買取店を選ぶ
着物を売る、売らないに関わらず、今もっている着物の買取価格を相談できる買取店を選びましょう。査定料が無料であれば着物の買取に関してより簡単に情報を知ることができます。
まとめ
着物の買取価格が想像よりも低い、査定時にトラブルに遭遇してしまうという経験は、がっかりする原因になってしまいます。しかし、これらの問題は適切な知識と準備によって、対策可能です。
着物の買取価格が安くなる主な原因として、状態の悪さやサイズの小ささなどがあります。なぜ買取価格が安くなってしまうのかを知ることで、がっかりする可能性を減らし、対策を練って買取価格を上げることも可能です。
具体的なコツとしては、11月から4月くらいに売る、手入れをしていい状態で売るなどがあります。
ただ、何よりも大事なのは、専門の買取業者に依頼するという点です。着物を正確に査定するには、専門知識が必要です。そのため、リサイクルショップや古着屋ではなく、着物専門の買取業者に依頼しましょう。