着物買取のからくりは?買取した着物のその後について解説

2024/03/11

着物は種類や状態によっては高価買取が叶います。

しかし、「実際に買取してもらったら思っていたよりずっと安い価格だった」という事例は非常に多いです。買取業者のサイトの口コミやSNSで「がっかりした」と書かれているのを見て、不安に思った方は多いのではないでしょうか。

この記事では、買い取られた着物がその後どうなるのか、買取業者はどうやって利益を得るのか、そして着物買取の際の注意点やポイントを解説します。

着物買取には確かなからくりが存在します。それについて理解すれば、買取への不安は和らぐはずです。

また、買取の際の注意点やポイントを押さえておくことで、格安で買取されて後悔するようなことはなくなるでしょう。

買い取られた着物はその後どうなるの?

買い取られた着物はどのように売られて、どうやって次の持ち主のもとへ流れていくのでしょうか。

実は、買い取られた着物には買取業者によってさまざまな流通のルートがあります。

この項目では、買い取られた着物がどうなるのかを詳しく解説します。

着物専門の古着屋への卸売り

中古の着物が着物専門の古着屋で売られ、次の持ち主に渡っていくというパターンです。

買取業者は、直接取引や業者向けオークションによって、個人から買取した着物を中古専門の古着屋へ卸売することがあります。

規模がそれほど大きくない古着屋の場合、個人から直接中古の着物を買い取れることはあまりありません。そのため、大手の着物専門買取業者からまとまった数の中古の着物を購入することで、在庫を定期的に補充しているのです。

ネットオークション

業者向けのオークションと、一般消費者向けのオークションがあります。

業者向けのオークションについては前述の通りです。

一般消費者向けのオークションでは、着物専門買取業者が持つ自社のネットオークションアカウントで買い取った着物を売りに出します。

比較的状態が良いものが自社での販売やネットオークションに選ばれることが多く、この場合買い取られた着物は修繕や洗浄を経て販売されます。

一般消費者の目につきやすく、特に着物マニアの注目が集まりやすいです。

レンタルショップ

着物を日常的に着る文化は過去のものであり、現代では普段から着物を着ているという人はまれです。

しかし、現代でも特別な行事では身につける人が多いです。

例えば、成人式の振袖、結婚式での留袖、入学式での訪問着など、一時的に手元に置いておきたい場面は多いです。

そういった需要に答えるのが着物のレンタルショップです。

着物専門の古着屋と同様に着物のレンタルショップも、直接取引や業者向けのオークションによって着物買取業者から中古の着物を買い取ります。

買い取られた着物は、レンタルという形でさまざまな人々のもとに渡ります。

海外への販売

近年、海外での着物需要が高まっています。

着物という日本独自の伝統文化に惹かれる外国人が増えており、中にはそのまま着るだけではなく、小物を手作りするための素材として用いられることもあります。

海外に販売される場合、着物買取業者が海外販路を持っているという場合もありますが、海外の買取業者が日本に買い付けに来るという場合もあるようです。

着物自体の需要が高いことに加え、小物として加工されることも多いことから、海外への販路を持っている着物買取業者は高めの査定額をつけやすく、シミや汚れの目立つ着物でも買い取れることが多い傾向があります。

買取業者はどうやって利益を得るの?

これまで、買い取られた着物がどうなるのかを解説しました。

では、その中で買取業者はどうやって利益を得るのでしょうか。

買い取られた着物の流通のルートについて知った上で、買取業者の利益の取り方について知れば、着物買取のからくりを理解したも同然です。

この項目では、買取業者がどうやって利益を得るのか、詳しく解説します。

安く買って高く売る

当たり前のことではありますが、買い取った価格よりも高い価格で販売することで、買取業者は利益を得ることができます。

買取の際、その後の販売額よりも高い価格で買い取るということはありません。時計のように、長く手元に置くことで価値が上昇したり買取相場が上がったりするというものでもありません。

中古の着物は元々の価格の1~2割で販売されることが多く、買取価格は元々の価格の数%になってしまうことが多いようです。

生地として売る

着物として販売するのが難しかったり、たいした利益が見込めなかったりする場合でも、生地として販売するなら話は別になります。特に、一部のシミや汚れがひどい着物や損傷がある着物は生地として販売されることが多いでしょう。

着物をリメイクする業者や、着物柄の小物をつくり販売する業者にとって、着物の生地は中古でも十分需要がある品物です。

そういった業者に販売することで、着物買取業者は利益を得られます。

貴金属やブランド品をまとめて買い取る

こちらは悪質な例になりますが、出張買取をおこなっている買取業者には、「着物を買い取る」という名目でも実際は貴金属やブランド品を目当てにしている業者がいます。

どういう仕組みかというと、訪問した家で「貴金属やブランド品はないか」と聞いたり、金目のものを探したりして、強引に買い取っていってしまうのです。

「一緒に買い取った方が利益が多くなる」「貴金属の相場が上がっている」などと、悪質な買取業者は巧みな手口で貴金属やブランド品を買い取ろうとしてきます。

これは、貴金属やブランド品の方が着物より価値が高く、販売することで利益を得やすいからです。

こういった場合、一見して高い価格に思えても、実際は本来の貴金属やブランド品の相場よりも遥かに安い価格で買い取られる場合が多いです。

「着物を買い取る」という口実で、より価値の高いものも一緒に買い取り利益を得るのです。

着物買取の注意点やポイントを押さえよう!

着物買取のからくりについて理解したところで、「ではどうやったら後悔しない着物買取が叶うの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この項目では、着物買取における注意点やポイントを詳しく解説します。

着物を買い取ってもらうことは、そう何度もあることではありません。

着物買取を考えている方は、注意点やポイントを押さえて、後悔しない、満足のいく着物買取を実現しましょう。

信頼できる着物専門買取業者に依頼する

着物を買取してくれる業者が「着物専門であること」と「信頼できること」は非常に重要です。

まず、「着物専門であること」に関しては、着物の価値を正しく判断できる査定士の有無とこれまでの着物買取実績の豊富さという点で重要になります。単なる質屋やリサイクルショップの場合、着物専門の査定士がいないことも多いので、その場合は価値に見合わない低い価格をつけられてしまう可能性が高いでしょう。

次に、「信頼できること」に関しては、前述のような専門の査定士の有無や実績が豊富かどうかという観点の他にも、口コミを見たり、対応が丁寧かどうか調べてみたりすることで判断しましょう。他にも、全国展開しているなど規模の大きい買取業者は、知名度があり販路も多く持っているので信頼できることが多いです。

手数料がかからない買取業者に依頼する

査定依頼を出す際、手数料の有無は必ずチェックしておきましょう。

手数料がかかりやすい項目は以下です。

  • 出張料(出張買取の場合)
  • 査定料
  • キャンセル料
  • 送料(宅配買取の場合)

特に、送料(宅配買取の場合)は、宅配買取で査定を依頼しキャンセルするときにかかることが多いです。

万が一、買取価格よりも手数料の方が高いなどということがあれば、とても満足のいく着物買取にはなりません。

ホームページを確認したり直接問い合わせたりして、手数料がかかるのか否か確認しておきましょう。

複数社に査定を依頼する

着物の査定依頼をする際は、複数の買取業者に依頼しましょう。

単純に査定価格の比較をする以外にも、相場がわかったり、対応の差によって最終的な満足度が上がったりとメリットが多くあります。

複数社に査定を依頼することで、価格を少し上乗せしてもらえることもあるかもしれません。

一社のみに査定を依頼すると、明らかに本来の価格より低い価格をつけられても気づくことができない上、対応が雑だったり強引に買い取られたりした際後悔することになってしまいます。

査定価格も対応も満足できる買取業者に、最終的な買取を依頼できることがベストです。

査定依頼時の注意点

上記の通り、信頼できそうな着物専門買取業者を選定し、複数社に査定依頼を出す際は、以下のポイントに注意して進めましょう。

  • 買取業者の名刺を貰い、会社名、住所、電話番号を確認する
  • 古物商許可証を確認する
  • (査定後)査定価格の明細を確認する

特に1つ目、2つ目に関しては、買取業者が出張で買取や査定を行うとき、消費者に必ず提示しなければならないと定められているものです。

査定後の明細確認についても大切です。なぜその価格なのか、どの点で価格が上下しているのか確認しておきましょう。不明な点があったらその都度質問することで、取引してから後悔するリスクをなくしたり、本当に信頼できる買取業者かどうか判断したりすることができます。

出張買取ならクーリングオフが適用される

出張買取、すなわち買取業者が訪問してきて着物を買取した場合は、クーリングオフが利用できます。クーリングオフとは、悪質な出張買取や訪問買取から消費者を守るための制度で、契約が成立した日(契約書を貰った日)を含め8日間は契約のキャンセルが可能です。

契約が成立し着物が手元から離れた後でも、後悔したり不本意な契約だったと感じたりした場合は、8日以内なら申し出て着物を返してもらうことができるのです。

しかし、宅配買取や持ち込みの買取の場合はクーリングオフが適用されないことがほとんどなので、注意しましょう。

また、クーリングオフを利用しようとしても、悪質な買取業者の場合連絡がつかなかったり自社の情報を騙っていたりすることもあります。不本意な契約はそもそも結ばないことが一番です。

どうしても価値が低い着物もあることを理解する

いくら後悔しない着物買取にしたいと思っていても、元々の価値が低い着物はどうしても安い価格しかつけられなかったり、そもそも価格をつけられなかったりします。

元々の価値が低い着物とは、シミや汚れなどで状態が悪い着物、正絹ではなくポリエステルやウールなどの化学繊維でつくられた着物、サイズの小さい着物などです。

価値が低いために価格も安くならざるを得ない、という着物に関しては、少額でも換金できるなら儲けものと納得するか、個人でネットオークションで販売する方向に切り替えるなどして対応するしかありません。

まとめ

この記事では、買い取られた着物がその後どうなるのか、着物の買取業者はどうやって利益を得ているのかという着物買取のからくりを解説しながら、満足のいく着物買取を実現するための注意点やポイントを紹介しました。

買取業者は各々で販売ルートを持っているため、査定価格は販路の豊富さや販売先の需要によって異なります。

買取業者によって得意な着物とそうでない着物が存在するため、同じ着物の査定でも買取業者によって査定価格が大きく異なるということもあります。

そのため、査定を依頼するのであれば複数の買取業者に依頼するのがおすすめです。

一方で、詐欺や悪質な手口によって利益を得ている買取業者も一定数存在するので、依頼先の選定には十分注意しましょう。

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