ブランド品を手放す際、その価値を最大限に引き出すための知識は必須です。
特に、商品の「状態」・「売却時期」・「売却場所」は、買取価格に大きな影響を与える3つの要素として挙げられます。
状態が悪くても買取のチャンスはあるのでしょうか。
また、売却するタイミングや場所によって、査定額が大きく変動することもあるでしょう。
この記事では、ボロボロのブランド品でも買取ってもらえるのかについて詳しく解説しています。
ブランド品の状態が悪かったとしても、少しでも高く売るための「コツ」をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
ボロボロのブランド品は買い取ってもらえるの?
結論、ボロボロのブランド品や状態の悪いアイテムでも買取を行ってもらうことはできます。
しかし、汚れの目立つアイテムや使用感が出ているものは査定額や下がったり、買取不可になることがあるので注意しましょう。
買取店には査定をする上で基準が設けられており、その基準を下回る際には査定額が下がると言われています。
ブランド品のアイテムにもよりますが、一度買取店で査定を行ってもらうことをおすすめします。
ブランド品買取で知っておきたい3つの要素
ブランド品を売却する際、その価値を評価するためのポイントはいくつかあります。
高額査定を受けるための要因は、一見単純に思えるかもしれませんが、3つの要素がキーポイントです。
- ブランド品のコンディション
- 売却時期
- 売却場所
これらの要素を理解し、適切に行動することで、所有しているブランド品の真の価値を引き出し、納得できる買取価格を手に入れることができます。
それでは、それぞれの要素について詳しくみていきましょう。
ブランド品のコンディション
ブランド品のコンディション、すなわち商品の状態は、買取価格を決定する際の最も基本的な要因の一つです。
新品同様の状態であれば、当然、高額査定が期待できます。
しかし、使用感が見られるものや、小さな傷や汚れがあるものも、完全に査定価格が下がるわけではありません。
大切なのは、そのダメージがどれだけ目立つか、また修復可能か否かです。
たとえば、レザー製品であれば、表面の小傷はクリーニングや修理である程度見えなくすることが可能です。
一方で、大きな破れやインクのしみなど、修復が難しいダメージは査定価格に大きく影響します。
また、ブランドや種類によっても、状態の評価基準は異なることがあります。
一部の高級ブランドや限定品では、わずかな使用感でも価格が大きく変動することが考えられます。
そのため、買取を検討する前に、商品の状態を正確に把握し、必要であればクリーニングやメンテナンスを行うことが、良い査定を受けるための鍵となります。
ブランド品の売却時期
ブランド品の売却を検討する際、時期の選択は重要な要素となります。
一般的に、ブランド品の需要は季節やトレンド、特定のイベントによって変動します。
たとえば、夏に向けて軽やかなデザインのアイテムや、明るい色の商品の需要が高まることで、冬に売却するのとでは売却額に差が生まれるのです。
一方の冬は、暖かみのある素材やダークトーンのアイテムが人気となります。
また、ブランドが新作を発表する前後や、特定のイベント(ブランドのアニバーサリーイベント)の際には、そのブランドの過去のアイテムに対する需要が高まることもあります。
最適な売却時期を見極めることは、ブランド品を高く売るための戦略的な選択と言えるでしょう。
ブランド品の売却場所
ブランド品を売却する場所は、取引の成功と査定価格に大きく関わる要素です。
選ぶべき場所は大きく分けて、実店舗とオンラインの2つに絞られます。
実店舗での買取は、具体的に商品を直接持ち込み、専門家との対面により査定が受けられるメリットがあります。
コミュニケーションを通じ、商品の特徴や背景を伝えることで、より高い査定価格が期待できる場合があります。
一方、オンライン買取は、手軽に申し込みができ、自宅から商品を送付するだけで査定を受けられる点が魅力です。
特に、都心部から離れた場所に住んでいる方や、忙しく店舗に足を運べない方には利便性が高い選択と言えます。
どちらの方法を選ぶかは、自身のライフスタイルや目的、ブランド品の種類や状態に応じて選択することが求められます。
適切な場所での売却は、商品の価値を最大限に引き出す鍵となるのです。
ヴィンテージ品と「状態の悪い」ブランド品の違い
ヴィンテージ品と一見「状態が悪い」と感じるブランド品は、価値の観点から大きな違いがあります。
ヴィンテージ品とは、明確な基準はありませんが一般的に、製造されてから30年以上が経過したものと言われております。
ヴィンテージ品は質の高いアイテムを指し、その古さがむしろ価値を生む要因となります。
歴史的な背景や希少性、時代を反映したデザインなど、その時代の文化や価値観を色濃く反映しているからです。
一方、「状態が悪い」ブランド品は、単に使用によるダメージや劣化が目立つアイテムを指します。
これは、ヴィンテージ品のような特別な価値を持っているわけではなく、そのダメージが商品価値を低下させる主な要因となります。
しかし、ただ古いからと言ってヴィンテージ品としての価値があるわけではありません。
そのアイテムが持つ歴史的背景やデザイン、そして市場での希少性が、価値を決定する重要な要素です。
状態の悪さと古さは異なるものであり、それぞれのアイテムの背景や特徴を理解することで、正確な価値判断が可能となります。
ボロボロでも買取ってもらえる可能性がある商品とは
状態が悪いブランド品でも、特定の条件下で高価買取の対象となることがあります。
その理由としては、アイテムのレア性や、継続的な人気を持つ特定のブランドの影響が挙げられます。
一般的には、エルメスの「バーキン」や、シャネルの「マトラッセ」など、長年にわたり高い人気を保ち続けるブランドアイテムは、一定の需要が見込めるため、修復可能と判断されれば買取をしてもらえるでしょう。
また、生産が終了した限定品や、特定のコラボレーションアイテムなど、市場での供給が限られるレアアイテムも同様です。
これらの商品は、コレクターやファンからの根強い需要があり、状態が悪くても希少価値によって、高価買取が期待できます。
ただし、これらのアイテムでも、あまりにも大きなダメージや欠損がある場合は買取価格が大きく下がる可能性もあるため、注意が必要です。
アイテムの背景や市場価値をしっかりと理解し、適切な買取業者を選ぶことが、高額査定を得るための鍵となります。
状態の悪いブランド品を買取ってもらうコツ
ブランド品の買取価格は、状態が非常に影響を受ける要因となります。
しかし、状態が悪いからと言って諦める必要はありません。
じつは、少しの工夫と知識で買取価格を上げられる可能性があるのです。
正しい準備と方法を取り入れることで、思ったよりも高い価格で買取ってもらうチャンスが広がるでしょう。
以下では、売却時のコツとして3つの具体的な方法をご紹介します。
クリーニングをして売却する
ブランド品の外観は、買取価格に大きな影響を与える要素の一つです。
特に、シミや汚れ、小傷などがある場合、それがそのまま価格の低下に繋がることもあります。
しかし、汚れているだけの場合は、クリーニングサービスを利用することで、商品の状態を大幅に向上させることが可能です。
革製品であれば、専門のレザークリーニング、ジュエリーや時計ならばその専門のメンテナンスサービスを利用すると良いでしょう。
レザークリーニングには染み抜きや色修正まで対応してもらえるクリーニング店もあります。費用は1万5000円〜2万5000円くらいが相場です。
とはいえ、買取額がクリーニング代を下回る可能性もあるため、注意が必要です。
複数の買取業者で査定を受ける
ブランド品の買取価格は、店舗や利用する買取サービスによって大きく異なることがあります。
その理由は、各店舗の在庫状況、需要、専門性、さらには査定員の経験や知識によるものです。
このため、一つの店舗だけに査定を依頼し売却してしまうと、相場よりも安い買取額になる可能性があります。
複数の買取業者で査定を受けることにより、最も高い査定を提供してくれる店を見つけることができます。
さらに、それぞれの店舗の査定結果を比較することで、商品の相場感や市場価値も把握することが可能です。
オンラインの買取サービスを活用すれば、家から出ずに複数の店から査定を受けることもできます。
一つの買取業者に絞らず、多くの買取業者で査定を受け、ご自身が納得できる価格での買取を実現しましょう。
付属品もつけて査定を受ける
ブランド品の買取査定時、商品だけでなくその付属品も非常に重要な役割を果たします。
以下で挙げている付属品があるか、査定前に確認しましょう。
- オリジナルの箱や保証書(ギャランティーカード)
- 取扱説明書
- タグ
- 付属のストラップやチャーム
これらのアイテムは商品の価値を高める要素となります。
付属品が揃っていることは、商品の本物の証明となるだけでなく、買取価格にプラスの影響を与える可能性が高まります。
特に高級ブランドのアイテムにおいては、付属品の有無が査定額の大きな変動をもたらすことも少なくありません。
売却を検討している際には、紛失や捨ててしまっていないか、しっかりと確認し、すべての付属品をできる限り揃えておきましょう。
ブランド品を高く売るための交渉術
ブランド品を買取店に持ち込む際には担当スタッフとの交渉が発生する場合があります。
そこでより高価買取を実現するために、査定時に役立つ交渉術について解説していきます。
ブランド品の相場を知る
ブランド品の買取では、売りたいアイテムの相場を調べておくことが一番の鍵になります。
買取店で査定金額を判断する際、相場は重要な基準になりますので、もし、相場より低い金額を提示された場合、その場で業者に理由を聞くことが重要です。
アイテムの相場はインターネットで検索し調べることができます。
様々なホームページを見比べ、アイテムの相場を掴みましょう。
ホームページを確認する
買取店のホームページを確認しておくことも重要です。
査定を依頼する買取店のホームページにはそのアイテムの買取額が記載されていることが多いです。
また、その買取店での買取実績も掲載されているため、同じモデルや型番などを検索し、買取の内容について把握しておくことで交渉をスムーズに進めることができます。
オークションサイトを確認する
オークションサイトの金額も買取店との交渉に役立ちます。オークションサイトの利用者は「中古商品を購入を検討している個人」と言えます。
そこでの販売価格や取引価格などをチェックしておくことで、査定に出すアイテムの相場を把握することができます。
複数の買取店を比較する
売却予定のブランド品の希少価値が高いと、相場情報がみつけられない場合があります。
その対策として複数の買取店を回って査定してもらうことをおすすめします。買取は査定してもらった店で必ず取引をしないといけないというわけではありません。
一度買取を断った上で、別の買取店でもう一度査定を行ってもらいましょう。複数の買取店を比較することでより高い金額で取引を行うことができる店を探すことができます。
具体的な数字を伝える
相場を把握した上で、査定に出すアイテムの具体的な売却額を決め、買取店に伝えると良いです。
相場から離れすぎず、少し高い金額を設定することが希望の金額での取引を実現する上で重要になってきます。
また、具体的な金額を伝えることで査定もスムーズに進み、時間短縮にもつながるのでおすすめです。
ブランド品を同時に査定してもらう
アイテムを複数持ち込こむと、高く買取してもらえる可能性があります。
買取店によってはまとめて売ることで査定額を上げてくれる、というキャンペーンも行っているため、一度の取引で1つのアイテムを売るのではなく、まとめて持ち込むことがおすすめです。
ブランド品がより高く売れるタイミング
ブランド品の買取価格は、売るタイミングによって変動することがあります。
査定に出すブランド品の価値を最大限に引き出すために、より高価に売ることができるタイミングについて解説していきます。
話題になった時
査定に出すブランド品が世間的に話題になった際には売るべきタイミングと言えます。
有名人がそのブランド品を着用していたり、雑誌やソーシャルメディアで紹介されることで話題になり需要の増加に伴い、高額な買取が期待できます。
世間のトレンドを把握しておくことでより高価な買取を望むことにつながります。
イベントやボーナスが入る時
正月やGW、クリスマスなどのイベントシーズンやボーナスが支給される時期は、ブランド品を売る絶好のタイミングです。
贈り物やちょっとした贅沢をする機会が増え、購買意欲が高まることで需要の高いアイテムは高額で売ることができます。
ブランド品を買取に出す際は、イベントシーズンやボーナスの時期なども頭に入れながら査定をしてもらいましょう。
円安の時
円安の状況では、海外ブランドの高価買取に繋がります。
円安とは、他国の通貨に比べて円の価値が低下している状態を指します。
この時期は海外からの商品の仕入れ価格が高騰するため、新品や並行輸入品の価格が上昇します。
これによって中古品の需要も高まり高価買取につながることがあります。ブランド品の買取を考える際には円安や円高などの世界情勢を考慮することが重要です。
まとめ
ブランド品の買取価格は、その「状態」や「売却時期」、「売却場所」などさまざまな要素によって変動します。
特に商品のコンディションは非常に大きな要因となりますが、それがボロボロの状態であったとしても、価値を持つ商品は必ずあります。
お手元に眠っているブランド品、もう要らないと思っている品があれば、一度査定を受けることをおすすめします。
適切なクリーニングや、複数の買取業者での査定、付属品をしっかりと添えることで、予想以上の価格がつくこともあるでしょう。
大切に扱ってきたあなたのブランド品が、新たな価値を見つける一歩となるかもしれません。
状態が気になる方も、まずは査定を行い、価値を確認してみてはどうでしょうか。