「不要になった金歯は買取可能?」「1本だけでも受け付けてもらえる?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
インゴットやジュエリーに比べると小さな金歯は、買取ショップに持っていってきちんと値段がつくのか気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、金歯の買取についてわかりやすく解説します。
特に下記のような内容について疑問を持っている方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
- 金歯を買取ショップに持ち込んでいいのか知りたい
- 金歯には買い取ってもらえない種類があるのか
- 昔の金歯に価値はあるのか
金歯も金買取の対象
金歯は「金合金」と呼ばれており、主成分は「金」です。
そのため、金歯も金買取の対象となります。
金の他に銀・銅・プラチナを混ぜて強度を高めて作られている金合金は、金の柔軟性と耐久性をあわせもっているため実用性に優れており、扱いやすく長く使用できるのです。
歯科医師に金歯を引き取りたいと伝える
まだ金歯を抜歯をしていない方や、金歯を入れ替える予定がある方は、抜いた金歯を返して欲しい旨を歯科医師に伝えましょう。
抜歯の前に「金歯は引き取りたい」と伝えておかないと、歯科医師が処分してしまう可能性があります。
買い取ってもらえる金歯の種類
買取対象となる金歯には、大きく分けて4種類あります。
それぞれの見た目の特徴やポイントを表にまとめました。
金歯の種類 | 特徴 |
インレー(詰め物) | 小さな詰め物。 虫歯治療の後に使用される。 |
クラウン | インレーより大きく、広範囲の虫歯治療の後に使用される。 |
ブリッジ | クラウンより大きく、欠損した歯の両脇に被せて使用する。 |
金属床義歯(メタルプレートデンチャー) | 主要部分が金属で作られている入れ歯 |
以下では金歯や詰め物の特徴や種類を詳しく紹介しているので、お持ちの金歯がどれに該当するのかチェックしてみてください。
インレー(詰め物)
インレーは「詰め物」と呼ばれており、虫歯治療で空いた穴に詰められます。
保険適用外であるため、銀のインレーよりも高価です。
インレーを入れた時に、治療費が銀の詰め物を詰めた際と比べて高額な記憶があれば、金が使用されているかもしれません。
クラウン(かぶせ物)
クラウンは歯の大部分を覆う、インレーより大きいサイズの物で、歯の抜け殻のような見た目をしていて、重さは2gほどあります。
虫歯の再発が予防できる上に、歯と被せ物の間に食べかすが入りにくくなるため、ゴールドのクラウンを勧めている歯科医師もいます。
ブリッジ
ブリッジは、欠損してしまった歯の両脇に残っている歯に土台を作成し、橋を架けるように被せ物をする方法です。
インプラントと比べると、歯茎の切開や顎の骨に穴を開ける手術を必要としないため治療期間が短くなります。
費用もインプラントよりお手頃なので、歯科医師に相談したらブリッジをおすすめされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
金属床義歯(メタルプレートデンチャー)
金属床義歯とは、床(しょう)が金属で作られている入れ歯です。
入れ歯は人工の歯の部分と、人工の歯を支える歯茎の役割をもつ床(しょう)の2つからできています。
保険適用の入れ歯は床(しょう)がプラスチックでできており、金に比べるとお手頃な価格です。
しかしプラスチックの床(しょう)は口内の違和感や噛みにくさが気になることが多く、自然な装着具合や食べ物の噛みやすさを重視する方は金属床義歯を選択するようです。
こんな金歯も売れるの?買取のポイント3選
金歯は、指輪やネックレスなどのジュエリーと同じ「金」でできているためきちんと買い取ってもらえます。
1本だけ買取ショップに持ち込んでも査定してもらえるのか、祖父や祖母が使っていた古い金歯にも価値はあるのか気になりませんか。
そこで、金歯を買取ショップに行く前に知っていると良いポイントをご紹介します。
金歯は1本から買取可能!
金歯は、1本だけでも買い取ってもらうことができます。
1本だけ持ち込むのは恥ずかしいという方は、金歯の買取をした事例がホームページに掲載されている買取ショップに依頼するのがおすすめです。
昔の金歯や変形していても大丈夫
年数が経過していたり、潰れていたり、歪んでいたりしても買取査定に影響がでることはまずありません。
なぜなら、買取額は金歯に含まれている金の含有量で決まることから、形の良し悪しは関係ないためです。
そして金は劣化しにくいため、古い物や長年使用されていた物でも問題となることはほとんどありません。
不要物がついたままの場合は要注意
金の入れ歯の場合、金以外の付着物は自分のできる範囲で取り除いておくのがベストです。
付着物がついたまま買取を依頼すると、付着物を剥がす作業代として手数料を求められる可能性があります。
金歯を売る前に知っておこう
金歯を売る前にチェックしておくと、お得になる方法や注意点を紹介します。
買取ショップに行く前に、ホームページの買取の規約やよくある質問などで確認をしておくと安心です。
他の金製品とあわせて持ち込むと査定額アップの可能性も
金歯とジュエリーなどを一緒に持ち込むと、査定額アップを行っている買取ショップもあります。
事前に、まとめて買取依頼をしたら買取額がアップするのか、買取額アップのキャンペーンなどを開催しているか調べておきましょう。
金の相場が高い時に金歯を売る
金歯を高く売りたい場合は、買取ショップのホームページから相場を確認し、相場の高い日に売りましょう。
どのショップも相場価格が全く同じということはないため、複数のショップの相場を比較検討するのがおすすめです。
現在金の価格は上昇していますが、将来的には価格上昇の勢いは落ち着く見込みとなっています。
価格上昇の要因は世界情勢の悪化や円安などが理由ですが、今後さらに世界情勢が悪くなるのは予測しにくいためです。
10年、20年と長いスパンで考えると、見れば金の価格は上昇する可能性があります。
金は限られた埋蔵量しか存在しないため希少性が高く、金の需要が完全に消失する可能性は低いと言えます。
買取の取り消しは原則できない
金歯を買取ショップへ持ち込み、買取を承諾したものの「他の買取ショップの方が高く買い取ってくれそう」「買取成立後に急に金の価格が上昇した」となると買取を取消できるのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
金歯の返却を依頼しても、店頭買取で成立した契約は簡単には撤回できない場合が多いです。
買取時に「返品不可」などと記した書類を用意している買取業者も多く、そういった書類に署名している場合、後から取引をキャンセルするのは難しいでしょう。
まとめ
ここまで、金歯は買取可能なのか・買取時の注意すべきポイントなどについて紹介しました。
- 金歯は1本から買取できる
- 昔の金歯も買取可能
- 買取ショップに行く前に、不要物はできる範囲で取り除いておくのがベスト
- 他の貴金属製品とあわせて持ち込むと、査定額アップの可能性がある
- 買取された金歯は、返してもらえない(キャンセルや取り消しはできない)
金歯は1本からでも買取が可能であり、昔の金歯も買取の対象です。
査定額をアップさせたい場合には他のジュエリーなどと一緒に持ち込むことや、金の相場価格を事前にチェックし、複数のショップを比較検討をするのもおすすめです。
処分する前に、まずは査定に出してみましょう。
本記事を参考に事前の付着物の除去をしたり、価格相場をあらかじめ調べたりして、大切な金歯の価値を正しく査定してもらいましょう。