切手には、1枚で高い買取価格が付けられる、希少価値のあるプレミア切手があります。
明治時代からさまざまな種類が発行されている天皇陛下記念切手の中にも、プレミア切手が存在し、1枚で数千円もの価値があります。
なかでも、切手コレクターから人気の高いものもあるため、所持している場合は買取業者に売却という選択肢を考えてみてもいいかもしれません!
この記事では、天皇陛下記念切手についてや、天皇陛下記念切手の1つでもある、天皇皇后両陛下御訪米記念切手の価値について解説し、
最後には当サイトが厳選したおすすめの買取業者もご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧くださいませ!
天皇陛下記念切手とは?
天皇陛下記念切手とは、明治時代に発行が開始された天皇陛下に関わる切手のことで、ご即位やご結婚などの「慶事」のときに発行されます。
記念切手と呼ばれていますが、郵便局では特殊切手として扱われているのが特徴です。
他の特殊切手と比較しても優美なデザインとなっており、図柄の種類もさまざまあるため、使用目的というよりもコレクションとして買い求める方が多いため、高い市場価値があることが予想できます。
天皇陛下記念切手は記念切手の中では特に人気が高く、コレクターからの注目を集めている切手です。
特に、明治時代や大正時代に発行された古い切手は、現存枚数の少なさから高額での買取が期待できるでしょう。
例えば、明治天皇銀婚記念切手、大正御婚儀記念切手、大正天皇銀婚切手、東宮御婚儀祝典記念切手、大正大礼記念切手などが挙げられます。
また、天皇陛下記念切手の中には、海外で発行されたものや発行が中止となったものもあり、希少性が高いです。
しかし、すべての天皇陛下記念切手に価値があるというわけではなく、一部の種類を除けば、買取相場が数百円~数千円の価値のものが多いと言っていいでしょう。
添付のこちらのURLにより詳細な情報が記載されておりますので是非ご覧になってみてください!
天皇陛下記念切手の価値が知りたい!切手買取で高価買取してもらうには?
天皇陛下記念切手の買取相場
天皇陛下記念切手は、記念切手の中では特に人気があり、切手コレクターに注目されています。
特に明治と大正時代に発行された天皇陛下記念切手は、発行枚数が少ないため高く売れることが期待できるでしょう。
価値が高い種類としては、明治天皇銀婚記念切手、東宮御婚儀祝典記念切手、大正御婚儀記念切手、大正天皇銀婚切手、大正大礼記念切手、昭和御帰朝切手などが挙げられます。
ここでは年代別に天皇陛下記念切手の買取相場を紹介していきます。
年代 | 名前 | 買取相場 |
明治時代 | 明治天皇銀婚記念切手 | 〜1700円 |
大正時代 | 東宮御婚儀祝典記念切手 | 〜100万円 |
大正御婚儀記念切手 | 1000円〜数万円 | |
大正天皇銀婚切手 | 数千円 | |
大正大礼記念切手 | 〜数万円 | |
裕仁立太子記念切手 | 〜数千円 | |
昭和御帰朝切手 | 〜数千円 | |
台湾行啓記念切手 | 100円〜数万円 | |
昭和時代 | 天皇(皇太子)御成婚切手 | 額面程度 |
昭和大礼記念切手 | 〜数百円 | |
天皇陛下御在位50年、60年記念切手 | 〜数百円 | |
昭和大婚50年切手 | 10円〜数百円 | |
皇太子帰朝記念切手 | 数百円〜数千円 | |
昭和天皇・皇后御訪欧記念切手 | 初日カバーは希少価値あり | |
昭和天皇・皇后御訪米記念切手 | 額面程度 | |
平成時代 | 天皇陛下御即位記念切手 | 額面程度 |
皇太子殿下御成婚記念切手 | 額面程度 | |
天皇陛下御在位10周年切手 | 額面程度 | |
天皇皇后両陛下御結婚満50年記念切手 | 額面程度 |
明治時代の切手
・明治天皇銀婚記念切手
明治天皇銀婚記念切手は1894年に明治天皇の25周年を記念して発行された切手です。日本で初めて発行された記念切手として知られています。また、大きさは普通切手の2バイであり当時の2銭と5銭の2種類があります。特に5銭切手は発行枚数が少なく、希少価値の高い切手として知られています。2種類揃っているセットで〜1700円程度の値段がつくこともあり、シートであればさらに高価な値段になります。
大正時代の切手
・東宮御婚儀祝典記念切手
東宮御婚儀祝典記念切手は幻の切手と呼ばれるほど高額な切手の1つで、4種類の切手全てが揃っていると数百万円にもなると言われています。この切手は1923年に大正天皇のご結婚を記念して製造されましたが、同年9月に発生した関東大震災によって印刷されていた切手の現盤が消失してしまい、後に皇室に献上された一部の関係者のみによって配布された切手です。額面は1.5銭、3銭、8銭、20銭で、柄は霞ヶ浦から一望できる筑波山などが描かれています。精巧に作られたコピー品を多く存在するので注意が必要です。
・大正御婚儀記念切手
大正御婚儀記念切手は1900年に大正天皇と貞明皇后の婚礼を記念して発行されました。額面は3銭のみで、図柄には婚儀のお祝いの品が描かれています。当時の日本政府が管轄していた郵便局が、朝鮮と中国に開設した在外国局でも加刷をしていたため、在外局切手には「朝鮮」と「志那」が書かれています。この中でも「朝鮮」は希少価値が高く、数千円で売れる可能性があり、シートでの買取は数万円以上の値段になると言われています。
・大正天皇銀婚切手
大正銀婚切手は、1925年に大正天皇の銀婚式(結婚25周年)を記念して作られた切手で、種類は1.5銭、3銭、8銭、20銭の4種類です。図柄は、切手の種類によって様々で、中でも8銭と20銭切手は発行枚数が少ないので、数千円での買取が予想されます。
・大正大礼記念切手
大正大礼記念切手は、大正天皇の即位に際して1915年に発行されました。額面は1.5銭、3銭、4銭、10銭の4種類です。図柄は、1.5銭が式典の冠、3銭が高御座(たかみくら)で、4銭と10銭には紫宸殿(ししんでん)での天皇即位の礼を見下ろす構図が色違いで描かれています。大正大礼記念切手の中でも、4銭と10銭切手は発行枚数が少ないため高くなりやすいです。全種類をまとめて査定に出せば、さらに価値が高まるため、割高で売れるでしょう。
・明仁立太子記念切手
立太子礼切手は、1952年に明仁親王の立太子礼を記念して発行された切手で、明仁立太子礼記念切手とも呼ばれています。額面は、5円、10円、24円の3種類があります。買取相場は、3,000~5,000円ほどとかなり高額です。3種類全ての額面がまとめられた小型シートも存在し、目打ちや裏のりがない切手は元々小型シートであった可能性が考えられるでしょう。また、切り離されていない小型シートは、状態が綺麗であれば高額での買取が期待できます。
・昭和御帰朝切手
昭和御帰朝切手とは、皇太子裕仁親王が初めてヨーロッパを訪問し、無事に帰国されたことを記念して1921年に発行されました。切手は1銭5厘、3銭、4銭、10銭の4種類で、4銭と10銭切手は発行枚数が8万枚ほどと、他の昭和御帰朝切手と比べると少なく高値で売れやすい切手とされています。買取相場は数千円程度とされています。
・台湾行啓記念切手
台湾行啓(ぎょうけい)記念切手は、1923年に皇太子裕仁親王が台湾を訪問された際に発行されました。台湾総督府管内で発行された珍しい切手で、図柄に台湾の最高峰・新高山をモチーフにしたものが採用されています。1.5銭は薄いオレンジ色、3銭は薄い紫色で刷られているのが特徴的です。どちらも買取相場は、バラだと数百円ほどで、シートだと数千円から数万円です。
昭和時代の切手
・天皇(皇太子)御成婚切手
天皇御成婚切手は、1959年に現上皇の皇太子明仁(あきひと)親王と正田(しょうだ)美智子様を祝福して発行されました。当時は一般人(美智子様)が初めて皇室に入るということで大きく話題になりました。小型シートには切手の名前と発行年数が記載され、赤地に折り鶴が描かれた台紙が付いています。買取相場は額面以下で取引されています。
・昭和大礼記念切手
昭和大礼記念切手は、1928年に昭和天皇のご即位を記念して発行された切手です。額面は、1銭5厘と3銭、6銭と10銭が存在します。絵柄は、鳳凰と大嘗宮の2種類があり、1銭5厘と6銭が鳳凰、3銭と10銭が大嘗宮となっています。買取相場は1銭5厘と3銭が60円~90円ほど、6銭と10銭が300円~700円ほどと、額面が高いほど価値が高い傾向です。また、4種類全部が揃っていれば、さらに高い価値が付くことも期待できます。
・天皇陛下御在位50年、60年記念切手
天皇陛下御在位50年記念切手は、昭和天皇のご即位50周年を記念して発行された切手で、額面は50円の1種類のみです。儀装馬車のイラストが描かれたものと、万歳楽が描かれたものの2種類の図柄が存在し、どちらも華やかで愛らしさを感じるデザインとなっています。買取相場は100円前後で、額面の2倍ほどの価格です。また、小型シートも存在し、全部で1,000万枚ほど発行されている発行枚数の多い切手でもあります。
・昭和大婚50年切手
大婚50年記念切手は、昭和天皇、皇后両陛下のご成婚50周年を記念して発行された切手です。額面は20円の1種類のみです。二重橋が描かれている赤を基調とした図柄と宮殿が描かれている青を基調とした2種類の図柄があります。買取相場は50円前後となっており、発行年数が比較的新しいことや発行枚数の多さから、価値はあまり高くなく、額面に近い買取額となるでしょう。
・皇太子帰朝記念切手
皇太子帰朝記念切手は、1953年に皇太子明仁親王がロンドンのウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の戴冠式(たいかんしき)から帰国されたことを記念して発行されました。皇太子帰朝記念切手は5円と10円の2種類で、買取相場はどちらもバラ1枚だと数百円程度ですが、シートだと状態が良ければ数千円程度で買取されています。
・昭和天皇・皇后御訪欧記念切手
971年に昭和天皇・皇后両陛下の初ヨーロッパ訪問を記念し、昭和天皇・皇后御訪欧切手が発行されました。昭和天皇・皇后御訪欧切手は額面が15円で、図柄は2種類あります。小型シートや「昭和天皇・皇后御訪欧記念」と書かれたシートで2種類セットの状態などで販売されました。買取相場は高くなく、希少価値は見込めないですが、初日カバーであれば多少高くなるかもしれません。
・昭和天皇・皇后御訪米記念切手
1975年に昭和天皇・皇后両陛下が、アメリカのフォード大統領の招待を受け、日米親善のために初めて訪米されたことを記念して「昭和天皇・皇后御訪米切手」が発行されました。昭和天皇・皇后御訪米切手は額面が20円のみです。希少価値はあまり見込めず、買取価格はさほど期待できません。
平成時代の切手
・天皇陛下御即位記念切手
990年に昭和天皇の崩御(ほうぎょ)後、皇太子明仁親王が天皇に即位された際に天皇陛下御即位記念切手が発行されました。天皇陛下ご即位記念切手は62円切手です。こちらの切手も特に買取相場は高値が見込めません。
・皇太子殿下御成婚記念切手
皇太子殿下御成婚記念切手は、1993年に今上天皇である皇太子徳仁(なるひと)親王と小和田雅子様が結婚した際に発行されました。額面は62円のみです。小型シートは3,000万枚と発行枚数が多く、買取相場は高値は見込めません。
・天皇陛下御在位10周年切手
天皇陛下御在位十年切手は、1999年に明仁天皇即位から10年を記念して発行されました。額面は80円のみで、図柄は2種類あります。2種類の切手がセットになった小型シートは、高級感ある金地に「平成11年 天皇陛下御在位十年切手」という表記と瑞鳥が描かれています。こちらの切手も数百円の買取相場で、高値で売れることは見込めません。
・天皇皇后両陛下御結婚満50年記念切手
天皇皇后両陛下御結婚満50年記念は、2009年に明仁天皇と皇后陛下の成婚50周年を祝して発行されました。額面は80円のみで、小型シートと10枚シートが発行されています。発行年が新しいので、買取金額は額面を超えることはない場合が多いです。
天皇陛下記念切手を高く売る方法
天皇陛下記念切手を高く売るには、以下の点に気を付ける必要があります。
- 保存状態に気を付ける
- 買取相場を調べておく
- 切手の知識が豊富な買取業者に依頼する
ここからは、天皇陛下記念切手を高く売るための3つの方法について解説します。
保存状態に気をつける
切手を売りに出す際は、いかに切手の価値を下げないかが重要です。
切手は紙製でできており、湿気や日焼けで劣化しやすいため、状態が綺麗なものほど買取額が高額となります。
そのため、普段から取り扱い方には注意し、触れるときも専用のピンセットを使うなど、細心の注意を払う必要があります。
また、保管するときも専用のファイルに入れて、湿気の少ない日陰に保管したり乾燥剤を使ったりするなど、管理を徹底しましょう。
プレミア価値のある切手を所有している場合は、後に売りに出すことも考えて対策することをおすすめします。
買取相場を調べておく
切手を業者の査定に出す際は、相場よりも安い金額で買い取られることがないよう、事前に売りに出したい切手の買取相場を調べておきましょう。
切手を査定に出したときの買取額は業者によって異なるため、必ず正しい値で買い取ってもらえるとは限りません。
特に、プレミア価値のある切手は、見た目に相反して、業者によって買は取価格に数万円もの違いが出ることがありますのでしっかりとリサーチする必要があるでしょう!
そのため、複数の業者に査定を依頼して相場感覚を掴みましょう。
切手の知識が豊富な買取業者に依頼する
切手の売却は、切手専用の買取業者に売ることがおすすめです。
一般の中古品買取業者や金券ショップには、プレミア切手や古い切手に対する知識が不足している場合が多いため、買取相場よりも安い金額が提示されることがあります。
当サイトからは一般的な買取業者ではなく、切手に専門性のある買取業者に査定依頼を行う事を強くお勧めします。
しかし、切手専用の買取業者であれば、切手の知識が豊富な査定スタッフが在籍しており、価値のある切手を適正価格で買い取ってくれます。
天皇陛下記念切手の中には、プレミア価値のあるものも多いため、売却する際は切手の買取実績が豊富な専用の買取業者を利用しましょう。
天皇陛下記念切手の買取業者2選!
こちらでは、切手を査定に出したいがその手順がわからず、そもそもどのような買取業者に依頼すればいいのかわからないという方向けに、当サイトが厳選した2つの買取業者をご紹介します。
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累計の切手買取数は業界でTOPクラスの実績を誇る買取業者です。
24時間・365日電話対応を受け付けており、売りたい時に査定の相談ができることがメリットです。
状態の悪い切手も査定してもらうことができ、安心感と信頼に定評のある買取業者です。
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普通切手の買取金額が他店に比べ高く、定評のある買取業者です。
また、手数料やキャンセル料などが完全に無料で古い切手や汚れのある切手などを気軽に査定に出すことができるのがメリットです。
まとめ
天皇陛下記念切手は、天皇陛下のご即位やご結婚などの「慶事」のときに発行される特殊切手です。
天皇皇后両陛下御訪米記念切手の他に、昭和大礼記念切手や立太子礼切手など、さまざまな種類が存在しています。
状態が綺麗なものであれば、さらに高額での買取が期待できるため、天皇陛下記念切手を所持している場合は、買取業者に査定を依頼してみしましょう。
また、査定に出す前には切手の買取相場について調べておき、切手の知識が豊富な専門の買取業者複数で見積もりを出すなどの下準備を行うことをおすすめします。