切手が額面以上で売れることをご存知でしょうか?
切手にはさまざまな種類があり希少価値が高ければ、額面以上の価格で買取されることは珍しくありません。
手紙の需要が大きく下がり、もう使わなくなった切手や趣味で集めていた切手の売却を検討している方は多いのではないでしょうか。
この記事では、切手の高価買取を実現したい方のために
- 切手の種類と買取相場
- 高額になるプレミア切手の特徴
- 普通切手を高く売る方法
について紹介します。
是非最後までお読みください。
高額買い取りが期待できる切手とは?それぞれの買い取り相場もご紹介!
切手の種類は実にさまざまで、発行枚数や販売時期、国内か海外かなどいくつかの要素でその価値が決まります。
ここでは主要なプレミア切手の特徴と買取相場について紹介します。
記念切手
記念切手は、国家的な行事が開催された記念として発行されます。
例えば、オリンピックが開催された時には、オリンピック開催の記念切手が発行されています。
記念切手は、発行枚数や販売時期が限定されるため普通切手より希少性が高く、特に戦前の古い切手はコレクター需要が高いとされています。
代表的な記念切手は、「明治天皇銀婚記念切手」「郵便創始50年記念切手」などがあり数千円〜1万円前後での買取が期待できるでしょう。
航空切手
航空切手は、航空郵便に使用されてきたことから、切手コレクターだけでなく飛行機愛好家からも支持を集めてきました。
現在は発行されていないことから希少価値が高く、高価買取を期待できます。
特に価値が高い航空切手は
- 芦ノ湖航空
- きじ航空
- 立山航空(銭位)
の3種類で、バラでも1万円以上付くことがあり、シートになると10万円を超えるケースも見られます。
特殊切手
特殊切手は、郵便局のキャンペーンなどで発行されており、日本文化をPRすることを主な目的としてきました。
浮世絵のような歴史的絵画や、地域の年中行事がデザインされたものが多く存在します。
代表的な特殊切手は、「見返り美人」と「月に雁」です。
見返り美人は、菱川師宣が描いた「見返り美人図」の図柄が特徴で、サイズが縦67ミリ、横30ミリと縦長の大きな切手で、額面5円の5枚シートで発行されています。
見返り美人の買取相場は、バラで数千円、シートであれば10万円以上付く場合もあると言われています。
月に雁は歌川広重の浮世絵が図柄に採用されており、見返り美人と同じ大型サイズで額面5円の5枚シートで発行されています。
月に雁は、バラでも5,000円以上、シートであれば3万円ほどの買取価格が期待できるでしょう。
中国切手
中国で発行された中国切手は、コレクター人気の高い切手です。
特に新年に発行される「赤猿」と呼ばれる切手は高値で取引されており、バラ1枚でも10万円以上、シートであれば100万円以上付くこともあります。
1966年から1977年までの文化大革命時代に発行された中国切手も希少価値が高く、状態によっては10万円前後で取引されています。
「中華人民共和国建国15周年」「天安門図第5版」や「毛主席の長寿をたたえる切手」など毛沢東をデザインした切手が有名で、高価買取が期待できるでしょう。
軍事切手
軍事切手とは、軍事郵便に使用されていた切手を指します。
戦後の日本では廃止されてしまった上に、元々の発行枚数が少ないことから入手困難な切手であると言われています。
日本の軍事切手であれば、数千円〜数万円で取引されることがあります。
菊紋章の普通切手に軍事と印刷された「菊切手加刷軍事切手」や、軍が交付した初めての軍事切手である「軍事切手(加刷I型・II型)」などが代表的です。
沖縄切手
沖縄切手とは、第二次世界大戦後にアメリカ軍統治下の沖縄で発行されていた切手です。
1945〜1972年の期間限定で発行されたため、希少価値の高い切手とされています。
バラ切手でも数千円付くことがある沖縄切手ですが、中でも「沖縄 改訂加刷 100円」は発行枚数が1万枚と極めて少なく、切手買取専門業者が数万円で買取した事例も報告されています。
海外切手
海外切手の評価に関しては業者によって様々で、買取してもらえないケースもあります。
その中でもイギリス切手の買取相場が高く、世界で初めて切手を発行したことによる歴史的価値を評価されているようです。
代表的なイギリス切手は「ペニー・ブラック」「ペニー・レッド」「ペンス・ブルー」などがあり、消印付きでも数千円〜2万円ほどで取引されています。
その他特殊切手
昭和30年代後半の切手ブーム以前の切手であれば、プレミア切手である可能性は高くなってきます。
明治から昭和初期にかけて発行された普通切手や、歴史的文化人がデザインされた文化人切手などは、額面以上の高価買取になることがあります。
高額買い取りになるプレミア切手の特徴について
額面以上の価格で取引されているプレミア切手ですが、特に高額になりやすいケースを2つ紹介します。
- 希少性の高いカテゴリに特化した切手
- 使用済みの切手
これらの切手は高額買取になることが多いので、是非確認してみてください。
それでは、それぞれの特徴について説明していきます。
希少性の高いカテゴリに特化した切手
希少性の高いカテゴリに特化した切手であれば、コレクターアイテムとして需要が高く高価買取が期待できます。
地域限定のご当地切手やふみの日切手などが代表的で、実際に高値で取引されているようです。
使用済みの切手
切手は消印を押されて使用済みになると価値を大きく落としてしまうため、基本的には買取不可になることが多いです。
しかし、中には消印が押されていることで、かえって価値が高くなっている使用済みの切手も存在します。
例えば、記念切手の発売日当日の消印が押してある場合や、オリンピック当日の消印が押してあるオリンピック記念切手などが挙げられます。
こういった、消印がただの日付ではなく特別な日付になっている場合、未使用品よりも希少価値が上がり高値で取引されることがあるので、使用済みだからといって処分してしまわないようにしましょう。
プレミア切手ではない切手を高額査定してもらうための方法とは?
プレミア切手ではない切手を、少しでも高く査定してもらうにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、3つのポイントに分けて説明していきます。
切手買い取りの専門業者に買い取り査定してもらう
切手の高額買取実績のある専門業者に依頼すれば、高額査定が期待できます。
買取業者はたくさんありますが、切手を専門に取り扱っているかどうかを確認してから依頼するようにしましょう。
切手をシートのまま保管しておく
一般的に1枚ずつのバラ切手より、複数の切手が繋がったシート切手の方が買取価格は高くなります。
シート切手はバラさずに、シートのまま保管しておくのがいいでしょう。
バラ切手をそのまま査定に出すと、査定士の工数が増えるため手数料を取られることがあります。
そのため、事前に額面や種類ごとに仕分けをすることをお勧めします。
査定士の手間が省けるのと見た目の印象が良くなるので、その分買取価格が高くなることが期待できるでしょう。
所持している切手の相場を把握しておく
所持している切手の相場を把握しておけば、適正価格より低く買取されるリスクを減らすことができます。
事前に調べたり、相見積もりを取るなどして買取相場を把握してから売却するようにしましょう。
まとめ
切手の買取相場や高価買取のポイントを解説してきました。
切手を高く売りたいと考えている方は、是非今回の内容を参考にしてみてください。
切手の価値は様々で、自宅に眠っている切手は可能性の宝庫かもしれません。
自分で確認するのは大変な方は、まずは専門業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。