着物の帯だけでも買取OK?買取相場や高く売るポイントも紹介!

2023/08/03

着物の帯は、和装には欠かせないアイテムです。簡単に装いの印象を変えてくれるため、複数本も持っている方も多いでしょう。

しかし、その中には使っていない帯があって、保管に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかするとその帯、高く売れるかもしれません!

今回は、着物の帯の種類や買取相場、高価買取のポイントなどについてご紹介します。使っていない帯がご自宅に眠っているという方は、ぜひ最後までご覧ください。

買取対象になる着物の帯の種類

着物の帯と言っても、さまざまな種類が存在します。まずは帯の種類を把握し、ご自宅にある帯は買取対象になるのかを確認してみましょう。

ここでは、買取対象になる下記6つの着物の帯の種類についてご紹介します。

  • 丸帯
  • 袋帯
  • 名古屋帯
  • 半幅帯
  • 兵児帯
  • 角帯

丸帯

丸帯は高価な帯の一つで、江戸時代に流行しました。重量があり、結ぶだけでも苦労しますが、華やかさを加えられます。

丸帯は最近見かける機会は減りましたが、今でも結婚式などのフォーマルな場で着用されることもあります。

需要が少なくなってきてはいるものの、状態がよければ高価買取は期待できます。

袋帯

袋帯もまた高価な帯の一つで、丸帯より細く、表と裏で異なる模様が入っているのが特徴です。

そのため、長時間巻いていても疲れにくく、さまざまな場面で用いられます。振袖や訪問着など、フォーマルな着物に合う帯です。

袋帯も状態がよければ、高価買取が期待できます。

名古屋帯

名古屋帯は日常的に使用される帯で、袋帯と同じくらいの幅ですが、長さが短く、より着用しやすくなっています。

カジュアルな場面で着用するケースが多く、結婚式などの場にはあまりふさわしくありません。

前述の丸帯や袋帯よりも安価ではありますが、状態がよければある程度の買取価格は期待できます。

半幅帯

半幅帯は、比較的価格が低い帯の一つです。ただ、幅が丸帯の約4分の1で、他の帯と比べても簡単に締められます。そのため、着物初心者の方でも扱いやすい帯です。

半幅帯はフォーマルなシーンには向いていませんが、結び方のアレンジが豊富なため、2本目以降の帯として持つ方も多いです。

兵児帯

兵児帯は男性着物の帯の一つで、紬や浴衣などの普段着のときに着用します。やわらかい素材で幅が広いため、楽に着用できるのが特徴ですが、フォーマルなシーンには向いていません。

兵児帯はカジュアルな場面で使用されるケースが多いため、一般的には価格が低めです。そのため、買取価格も高くなりにくいですが、帯の状態やブランド、作家によっては価格が上がる可能性もあります。

角帯

角帯は、その名の通り角形の断面を持つ帯で、主に男性着物で着用する帯です。角帯はかっちりした印象を与えられるため、カジュアルでもフォーマルでも着用できます。

そのため、1本持っておくと非常に便利です。兵児帯と比べると使えるシーンが広いため、女性着物の帯ほどではないものの需要はあるといえます。

買取対象になりづらい着物の帯の種類

ボックス, テーブル が含まれている画像

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帯の中には、残念ながら買取対象になりづらい帯も存在します。買取査定へ出した後にがっかりしないように、あらかじめチェックしておきましょう。

ここでは、買取対象になりづらい着物の帯の下記3つの種類についてご紹介します。

  • 黒喪帯
  • 化学繊維やウール素材
  • 作り帯

黒喪帯

黒喪帯は、一般的に買取対象となりづらい帯です。黒喪帯は主に葬式など、特定のシーンでしか使用されないため、需要が限定的であることが主な理由です。

また、黒喪帯は一般的には新品で購入する傾向があり、中古市場での需要が低いと考えられます。

化学繊維やウール素材

化学繊維やウール素材の帯も、買取対象になりづらいです。なぜなら、化学繊維やウール素材の帯は、正絹の帯に比べて品質が劣るとされ、価値が低いと見なされるためです。

また、化学繊維やウール素材の帯は耐久性に欠け、使用による劣化が進みやすいという特性もあります。

作り帯

作り帯も買取不可となるケースがあります。作り帯とは、あらかじめ結んだ形に加工されている帯のことで、簡単に締められる一方で、自由な着付けができないという特性を持ちます。

着物初心者で帯を結べない方にとって便利です。

着物の帯の買取相場

着物の帯を買取に出すときに、やはり気になるのは買取価格ですよね。買取対象になる帯は、いったいどれくらいで取引されているのでしょうか。

ここでは、着物の帯の買取相場についてご紹介します。

まず、有名作家や有名産地のものではない、ノーブランドの帯の買取相場は下記のとおりです。

種類買取価格相場
丸帯2,000~10,000円
袋帯5,000~20,000円
名古屋帯3,000~15,000円
半幅帯100~5,000円
兵児帯1,000~5,000円
角帯1,000~5,000円

続いて、有名作家や有名産地の帯の買取相場は下記のとおりです。

種類買取価格相場
丸帯~100,000円
袋帯~200,000円
名古屋帯~150,000円
半幅帯~80,000円

人間国宝が制作した帯やアンティークの帯は、高値がつく可能性が高いです。ただ、リサイクルショップや古着屋などでは、高価買取の可能性は低い傾向にあります。高価買取してもらうには、専門の買取業者へ依頼するようにしましょう。

高価買取されやすい着物の帯の特徴6選

ピンクのドレスを着た女の子

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着物の帯を買取に出すなら、できるだけ買い取ってもらいたいと思うものです。ただ、高価買取されやすい帯には、いくつか特徴があるのをご存じですか?

ここでは、下記6つの高価買取されやすい着物の帯の特徴についてご紹介します。

  • 状態が良い
  • 有名な作家・産地・伝統工芸品
  • 人気メーカー
  • 証紙つき
  • 正絹
  • 織り帯

状態が良い

基本的に、帯の状態がいいほど買取価格は高くなります。シミやカビ、虫食いなどがある帯は、状態のいい帯と比べて1/10程度の査定額になるケースもあります。

高価買取してもらうには、帯の保管状況に注意しましょう。

有名な作家・産地・伝統工芸品

有名な作家や産地の帯、伝統工芸品の帯は高価買取されやすいです。有名な作家の作品や有名な産地の帯は、ブランドとしての付加価値が高いため、中古でも値崩れしにくく、高価格帯での買取が行われます。

また、伝統工芸品はその素材や製造工程から希少価値が高く、状態が良好であれば高額査定になることもあります。

人気メーカー

人気メーカーの帯は単純に需要が高いため、高価買取されやすいです。川島織物や河合美術織物、山口美術織物などの人気メーカーの帯は、高額買取が期待できます。

ご自身の持っている帯が人気メーカーのものなのか、確認してみるといいでしょう。

証紙つき

証紙つきの帯は高価買取されやすいです。証紙はその帯の価値を表す証明書で、再販時に証紙の有無で販売価格が変わるため、証紙のある帯は高値を付けやすいです。

証紙がある場合はしっかり保管しておくことで帯の価値を証明し、高価買取につなげられます。

正絹

正絹の帯は、その素材の高級さから一般的に高額で取引されます。正絹とはシルク100%のものを指し、その品質と風合いは他の素材と比較しても一際優れています。

特に、正絹の帯はその光沢感と肌触りが特徴で、着物との相性も抜群です。また、正絹の帯は耐久性があり、長期間使用可能なため買取価格も高くなります。

織り帯

織り帯はその名の通り、織りによって模様が作られた帯のことを指します。織り帯にはさまざまな種類があり、その中でも錦織やつづれ織り、唐織などが代表的です。

これらの織り帯はその製作過程が複雑で手間がかかるため、一般的に高価で取引されます。

高価買取につながる!着物の帯を高く売る5つのポイント

帯の産地や素材などを後から変えることはできませんが、なるべく高く売るために抑えておくポイントがあります。

なるべく高く買い取ってもらうために、下記5つのポイントを実施しましょう。

  • 良い状態で買取に出す
  • シミ抜きや補修、クリーニングはしない
  • 証紙と一緒に査定してもらう
  • 着物と一緒に査定してもらう
  • 専門の買取業者へ依頼する

良い状態で買取に出す

帯を買取に出すときは、何より状態が重要です。そのため保管方法に注意し、なるべく良い状態で査定に出すようにしましょう。

帯は経年劣化が起こるため、状態が劣化する前に早めに売却を検討するのがおすすめです。

シミ抜きや補修、クリーニングはしない

帯のシミ抜きや補修は自分で行わず、そのままの状態で査定を受けるのがおすすめです。なぜなら、自分でシミ抜きや補修を行うと、生地を傷めたり風合いを損ねたりする可能性があるからです。

そのため、帯のシミ抜きや補修は自分で行わず、そのままの状態で査定を受けるようにしましょう。

証紙と一緒に査定してもらう

帯の証紙がある場合は、一緒に査定に出しましょう。証紙は帯の価値を表す証明書であり、証紙があると再販時の価格が上がる可能性があります。

そのため、証紙がある帯は高値がつきやすいです。帯の証紙がある場合は、忘れずに一緒に査定に出しましょう。

着物と一緒に査定してもらう

帯だけでなく、着物も一緒に査定に出すと買取価格が上がる可能性があります。着物と帯はセットで考えることが多く、再販する際も着物と帯がセットになっていた方が、買い手がつきやすいです。

そのため、帯と合わせて着物を一緒に査定に出すことで、買取価格アップにつながるのです。

専門の買取業者へ依頼する

帯の買取は、専門の買取業者に依頼しましょう。

専門の買取業者は帯の価値を正確に評価できるため、適正な価格で買取を行ってくれる可能性が高いです。

一方、一般的なリサイクルショップなどでは帯の価値を適切に評価できない場合があり、適正な価格での買取が難しい場合があります。

出張買取や宅配買取を選択できる買取業者も多いため、着物の帯を買い取りに出す際は、着物専門の買取業者に依頼しましょう。

まとめ

帯は着物の印象を大きく左右するアイテムであり、着物を着用する際は欠かせないアイテムです。帯だけでも買取は可能で、種類や状態、作家やブランドによって買取価値は変動します。

帯の買取相場は一般的に数千円から数万円程度ですが、作家物や有名ブランドの帯の買取価格は数十万円にもなる場合があります。

帯を高価買取してもらうには、着物や証紙と一緒に査定に出すなどのコツがありますが、最も大事なことは着物専門の買取業者に依頼することです。着物専門の買取業者の場合、帯の価値を正しく見極め、適正な査定価格をつけてもらえる可能性があります。

依頼者の状況によって買取方法が選べる場合も多いため、帯を売るときはまず専門の買取業者への依頼を検討しましょう。

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