富山の着物買取おすすめ業者5選！実際の口コミ・評判も徹底解説

お手元の桐箪笥や蔵に眠っているお着物、そろそろ整理や売却を考えたことはありませんか？

「母が大切にしていた加賀友禅をできるだけ高く売りたい」「大量にある着物を処分したいけれど、雪の日に遠くまで運ぶのは大変……」といった悩みは、富山県にお住まいの多くの方が抱えるものです。

富山県は持ち家率が高く、冠婚葬祭を重んじる文化が根付いているため、各ご家庭に眠る「着物資産」の質・量ともに全国有数の水準にあると言われています。嫁入り道具として誂えられた高価な振袖や訪問着、あるいは祖母から受け継いだ伝統工芸品の紬など、その価値は計り知れません。

しかし、いざ手放そうとすると、南北に長い地形や冬場の天候、そして駐車場の有無など、業者選びには「物理的な通いやすさ」も重要なポイントになります。大手チェーンから地域密着型の名店まで、それぞれの店舗の「立地」「得意分野」「使い勝手」を徹底的に調査しました。閉業や移転が相次ぐリサイクル業界において、現在も元気に営業しており、多くのユーザーから支持されている確実な店舗のみを掲載しています。

さらに、加賀友禅や結城紬といった高級着物の市場価値から、後悔しないために知っておくべき「付属品」の重要性まで、着物売却のすべてを完全網羅。具体的な買取相場の金額も詳細に記しました。

最後までお読みいただければ、あなたの大切なお着物を最も高く、そしてストレスなく売却するための知識が確実に身につくはずです。

富山の着物買取おすすめ業者5選

富山県内には、全国展開する大手から地元密着のリサイクルショップまで、多様な買取業者が存在します。ここでは、それぞれの店舗の「アクセスの良さ」「専門性」「買取スタイル」に焦点を当て、口コミ評価が高く、本当におすすめできる5社をご紹介します。各店舗の個性を公平に解説しますので、ご自身の状況（場所、売りたい量、質）に合わせて最適な一軒を見つけてください。

事業者一覧

1. ザ・ゴールド 富山東店

富山県内における着物買取の筆頭格とも言えるのが「ザ・ゴールド」です。中でも富山東店は県内の旗艦店として機能しており、場所は国道156号線沿い、ニトリの向かいという非常に分かりやすい立地にあります。

この店舗の最大の特徴は、着物査定への注力度の高さと、スタッフが多く在籍している点です。着物は非常にデリケートな品物ですが、専門知識を持ったスタッフが一点一点丁寧に査定を行ってくれます。特に、作家物の着物や帯などは、その価値を正しく理解してもらえるため、リサイクルショップの一律査定で悔しい思いをした方には強くおすすめできます。

店内は明るく清潔感があり、キッズスペースも完備されているため、お子様連れでも安心して来店できます。また、店舗前に専用駐車場があり、重い着物を車から降ろしてすぐに店内に持ち込める動線の良さも魅力です。待ち時間にはお茶のサービスがあるなど、接客の質の高さも口コミで多数言及されています。「まずはしっかりと価値を見てほしい」という高級着物をお持ちの方に最適な選択肢です。

項目	内容
買取方法	店頭 / 出張 / 宅配
査定料	無料
送料（宅配）	無料
キャンセル料	無料
公式サイト	https://www.the-gold.jp/
店舗住所	富山県富山市秋吉字亀田割74

2. ザ・ゴールド 高岡横田店

呉西地区にお住まいの方にとって、高岡エリアの着物資産を一手に引き受ける重要拠点が「ザ・ゴールド 高岡横田店」です。国道8号線沿いという幹線道路からのアクセスが抜群の立地にあり、高岡市内はもちろん、氷見や小矢部方面からの来店もしやすいのが魅力です。

わざわざ富山市内まで足を運ばなくとも、同等の高品質な査定サービスを受けられる点は大きなメリットです。高岡エリアは旧家も多く、蔵の整理などで大量の着物が出てくるケースが多々あります。そうした場合でも、店舗スタッフが搬入を手伝ってくれたり、量が多い場合は出張買取の相談にもスムーズに乗ってくれたりと、柔軟な対応が期待できます。

口コミでは「初めてでも入りやすかった」「説明が分かりやすかった」という声が多く、買取店特有の威圧感がない、落ち着いた雰囲気が評価されています。プライバシーにも配慮された査定ブースで、じっくりと相談することができます。

項目	内容
買取方法	店頭 / 出張 / 宅配
査定料	無料
送料（宅配）	無料
キャンセル料	無料
公式サイト	https://www.the-gold.jp/
店舗住所	富山県高岡市千石町2-3

3. ザ・ゴールド 砺波中神店

散居村の風景が広がる砺波平野には、古くからの旧家が多く、質の高い着物が眠っているエリアでもあります。「ザ・ゴールド 砺波中神店」は、イオンモールとなみの近くという戦略的な立地に店舗を構えており。

この店舗の利点は、日常の買い物ついでに立ち寄れる「生活動線上の利便性」にあります。ショッピングモールでの用事と合わせて査定を依頼できるため、時間を有効に使いたい主婦層や、家族連れでの利用に適しています。

地域特性を熟知したスタッフが対応してくれるため、砺波や南砺市エリア特有の「五箇山和紙」を用いた小物や、地元の作家物などについても相談しやすい環境です。冬場は雪深いエリアですが、除雪もしっかり行われている大通り沿いにあるため、冬の期間の片付けでも安心してアクセスできます。口コミには「親切丁寧な対応で安心できた」「捨てるつもりのものがお金になって嬉しかった」といった感謝の声が多数寄せられています。

項目	内容
買取方法	店頭 / 出張 / 宅配
査定料	無料
送料（宅配）	無料
キャンセル料	無料
公式サイト	https://www.the-gold.jp/
店舗住所	富山県砺波市中神4丁目115

4. 高価買取 おたからや アピタ富山店

富山市上袋にあるショッピングセンター「アピタ富山店」の1階に入居している店舗です。県内でも屈指の口コミ数を誇る人気店です。

「おたからや」は貴金属買取のイメージが強いですが、近年は着物や帯の買取にも非常に力を入れています。特に、遺品整理などで出てきた帯留め（金・プラチナ製）や、着物以外の貴金属、古銭、切手などをまとめて査定に出すことで、トータルの買取額アップを狙えるのが最大の強みです。

ショッピングセンター内にあるため、広大な駐車場を利用でき、駐車スペースに困ることはありません。また、査定中にお買い物を済ませることができるため、待ち時間を有効活用できます。入り口は開放的で入りやすく、買い物ついでに気軽に立ち寄れる雰囲気が作られています。口コミでは「店長さんの対応が素晴らしかった」「予想以上の金額がついた」といった声が多く、リピーターも多いようです。

項目	内容
買取方法	店頭 / 出張
査定料	無料
送料（宅配）	店舗により異なる
キャンセル料	無料
公式サイト	https://www.otakaraya.jp/
店舗住所	富山県富山市上袋100-68 アピタ富山店1階

5. ハードオフ 富山中川原店

以前は天正寺にありましたが、現在は中川原に移転し、ホームセンタームサシの近くで営業している大型リサイクルショップです。ハードオフ・グループならではの明朗会計と、マニュアル化された査定システムが特徴です。作家の知名度よりも「状態の良さ」や「デザインの需要」が重視される傾向があるため、作家物ではないけれど状態が良い現代的な着物や、ポリエステル製の洗える着物などは、意外な高値がつくこともあります。

店内は非常に広く、衣料品から家具家電まで多岐にわたる商品が並んでいます。家族で訪れても退屈しないエンターテインメント性も魅力です。着物コーナーもしっかりと設けられており、リサイクル着物を安価で購入したい層からの需要も高いため、回転率が良く、季節ごとの買取強化なども積極的に行っています。専門店では値段がつかないようなウールの着物や、多少の使用感がある和装小物でも引き取ってもらえる可能性が高いため、「とにかく処分したい」というニーズにも応えてくれます。

項目	内容
買取方法	店頭 / オファー買取（アプリ）
査定料	無料
送料（宅配）	オファー買取利用時は無料
キャンセル料	無料
公式サイト	https://www.hardoff.co.jp/
店舗住所	富山県富山市中川原190-2

富山の着物買取相場まとめ

https://pixta.jp/photo/99740418

富山県の着物市場において流通する、代表的な着物や関連アイテムの具体的な買取相場目安を詳細にまとめました。

※買取価格は、状態（シミ、汚れ、寸法）、証紙の有無、その時の市場需要によって大きく変動します。以下の金額はあくまで目安としてご覧いただき、実際の査定では現物を見てもらうことが不可欠です。

加賀友禅（訪問着・留袖）

隣県・石川県の伝統工芸品ですが、富山県内でも非常に所有率が高く、中古市場でもトップクラスの人気を誇ります。「加賀五彩」と呼ばれる落ち着いた色合いと、写実的な草花模様が特徴です。

• 著名作家物（由水十久、木村雨山など）: 150,000円 〜 500,000円
  • 人間国宝クラスや、初代由水十久などの作品は、単なる着物ではなく美術品としての価値がつきます。
• 一般作家物（落款あり）: 10,000円 〜 80,000円
  • 現在活躍中の作家や、物故作家の一般的な作品です。柄の流行や状態（シミの有無）に価格が左右されます。
• 加賀友禅調（型染め・量産品）: 1,000円 〜 5,000円
  • 見た目は加賀友禅ですが、手描きではないもの。これらはリサイクル着物としての評価になります。

結城紬

日本三大紬の一つであり、国の重要無形文化財。すべて手作業で作られるため非常に希少価値が高いです。「証紙」の有無が価格を決定づけます。

• 本場結城紬（「結」マークの証紙あり）: 30,000円 〜 150,000円
  • 地機（じばた）で織られた重要無形文化財指定の品は高額になります。証紙があれば、多少古くても高値が期待できます。
• 石下結城紬（「紬」マークの証紙あり）: 5,000円 〜 20,000円
  • 動力織機などで織られたもの。実用的な着物として人気がありますが、本場結城紬に比べると価格は控えめです。
• 証紙なし: 1,000円 〜 10,000円
  • 本物であっても証明が難しいため、素材（正絹）としての評価に留まることが多いです。

宮古上布

「東の越後上布、西の宮古上布」と並び称される最高級の麻織物です。非常に薄く、軽量で、夏の着物の最高峰とされています。

• 宮古上布（証紙あり・状態良好）: 80,000円 〜 200,000円
  • 生産数が極めて少なく、市場に出回ること自体が稀です。状態が良ければさらに高値がつく可能性もあります。
• 一般的な上布: 10,000円 〜 50,000円
  • 越後上布や能登上布なども含め、上布全般が高価買取の対象です。ただし、麻素材は乾燥による劣化が進みやすいため、保存状態が鍵となります。

振袖

成人式で着用される振袖は、中古市場でも常に需要があります。特に近年は「ママ振（母親の振袖を着る）」ブームもあり、質の良い振袖が見直されています。

• 総絞り・友禅などの高級振袖: 30,000円 〜 100,000円
  • 名門（藤娘きぬたや、千總など）の振袖は高額になります。
• 一般的な正絹振袖: 10,000円 〜 40,000円
  • 古典柄（赤や黒ベースに花柄など）は安定した人気があります。身丈が160cm以上あるものは、現代の女性の体型に合うためプラス査定になりやすいです。
• ポリエステル・インクジェットプリント: 500円 〜 3,000円
  • 近年増えている安価なセット品は、買取価格も低めです。

訪問着・付け下げ

結婚式やお宮参りなど、幅広いシーンで着用できる着物です。

• 正絹・現代柄（パステルカラーなど）: 5,000円 〜 30,000円
  • 淡いピンクやベージュ、クリーム色などで、柄が古臭くないものが好まれます。
• 古い柄・色が濃いもの: 500円 〜 5,000円
  • 昭和の時代に流行した朱色や強い色味のものは、そのまま着用するのが難しいため、リメイク用としての評価になりがちです。

帯（袋帯・名古屋帯）

着物とセットで査定に出されることが多い帯ですが、帯単体でも十分に価値があります。

• ブランド袋帯（川島織物、龍村美術織物など）: 10,000円 〜 80,000円
  • 帯の裏側やたれ先に織り込まれた「軍配マーク」や「龍村」の文字が高額の証です。
• 一般的な正絹袋帯: 1,000円 〜 10,000円
  • 金糸・銀糸の状態（変色していないか）がポイントです。留袖や訪問着に合わせる格の高い帯は需要があります。
• 名古屋帯: 500円 〜 5,000円
  • 普段使い用が多いため、高額にはなりにくいですが、作家物（塩瀬の染め帯など）は例外的に高値がつきます。

帯留め

小さくても価値が高いのが帯留めです。着物買取店だけでなく、貴金属店でも評価されます。

• 貴金属（K18、Pt900）: 地金相場 × 重量
  • 素材の価値で評価されるため、デザインが古くても数万円〜数十万円になることがあります。
• 珊瑚・翡翠: 10,000円 〜 100,000円
  • 血赤珊瑚などの上質なものは宝石として評価されます。

和装小物（草履・バッグ）

• ブランド品（佐賀錦など）・未使用: 1,000円 〜 5,000円
  • 経年劣化（ベタつきや剥がれ）がないことが条件です。
• 使用済み・劣化あり: 0円 〜 500円
  • 消耗品扱いとなるため、値段がつかないことも多いです。

富山の着物買取で後悔しないためには？

https://pixta.jp/photo/97170916

大切な着物を手放す際に、「もっと高く売れたのに」「あんなに苦労して運んだのに」と後悔しないためには、富山県ならではの事情を考慮した準備が必要です。以下の3つのポイントを必ず押さえておきましょう。

1. 「付属品」は必ずセットにする

着物の価値を証明する最大の武器は「付属品」です。特に以下のものは、査定額を数倍に変える力を持っています。もし見当たらない場合は、箪笥の引き出しの奥や、別の箱に入っていないか徹底的に探してください。

• 証紙（しょうし）: 結城紬や大島紬、加賀友禅などの産地や品質を証明する紙。これがないと、どんなに良い品でも「詳細不明の着物」として扱われるリスクがあります。
• 落款（らっかん）: 着物の衿下（下前）などに押された作家の刻印やサイン。これが作家物であることの証明となります。
• 余り布（共布）: 着物を仕立てた際に出る切れ端。修復に使えるため、あると評価が上がります。
• 箱・たとう紙: 特に桐箱に入っているような高級品は、箱そのものが「格」の証明になります。汚れていても、箱に入れたまま査定に出すのが基本です。

2. 天候とアクセスを考慮した「店舗選び」

雪国である富山県では、冬場の着物持ち込みは重労働です。無理をして遠くの店舗に行くよりも、リスクを避ける選択が賢明です。

• 屋根付き駐車場の有無: アピタ富山店（おたからや）のようなショッピングセンター内店舗は、悪天候時の持ち込みに最適です。
• ドア・ツー・ドアの距離: ザ・ゴールドのように、店舗入り口のすぐ前に駐車できる路面店は、重い荷物を運ぶ距離が短く、ストレスがありません。
• 「ついで」に行けるか: わざわざ遠出して値段がつかなかった時の徒労感は大きいです。「買い物のついで」という軽い気持ちで利用できる立地を選ぶのも、精神的な負担を減らすコツです。

3. 「売却の目的」を明確にする

• 「少しでも高く現金化したい」: 専門性が高く、独自の販路を持つ「ザ・ゴールド」へ持ち込むのがベストです。特に作家物や高級呉服は、専門家のいる店でないと適正価格がつきません。
• 「家の整理・処分が最優先」: 着物だけでなく、家具や雑貨、贈答品などもまとめて引き取ってくれる「オフハウス」が役立ちます。値段がつかない着物でも引き取ってもらえる可能性があるため、片付けが進みます。
• 「移動が困難・量が多すぎる」: 無理に運ばず、ザ・ゴールドやおたからやの「出張買取」を利用しましょう。自宅まで査定員が来てくれるため、手間はゼロです。ただし、富山県内では即日対応が難しい場合もあるため、スケジュールには余裕を持って予約することが大切です。

まとめ

富山県の着物買取は、単に「全国的な知名度」だけで選ぶのではなく、お住まいの地域や、現在営業している「確実な店舗」、そして売りたい着物の種類に合わせて、賢く業者を使い分けることが成功への近道です。

あなたの箪笥に眠っている着物は、日本の伝統文化を伝える貴重な資産であり、同時に家族の思い出が詰まった品でもあります。

この記事でご紹介した業者は、それぞれの強みを活かして、あなたの大切な着物を次の方へと繋ぐ手助けをしてくれるはずです。まずは、ご自宅から最もアクセスしやすく、ご自身の目的に合った店舗に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。